第385回

それいゆさん

茂木先生、こんにちは。ウチの、ちょっと不思議なオットについてです。
人間、見たいものしか見ない生き物だとは思いますが、それにしてもウチのオットはその程度が酷いと思います。自分のめがねのありかがすぐ分からなくなります。私が30秒で見つけられる場所にあっても、オットは自分で見つけることができません。
また先日などは、3年以上日常的に着ているTシャツのデザインについて「このシャツ、こんなデザインじゃなかった!おかしい!」と大真面目に言ってきました。私の目には3年前と同じデザインにしか見えません。
会社員として仕事していますので、社会生活はできていますが、家でのこのような様子を見ていると、仕事できていることがむしろ不思議でなりません。
こういう人は、何か脳に特徴があるのでしょうか?

ご回答。

もともと、感覚情報はきわめて多いのですが(オーバーフロー)そのうち、意識で処理されるのは、チクセントミハイの推定によれば毎秒100ビットに過ぎません。

この注意が選択的になっていると、見逃すことはあります。

オットさまは、きっと、レーザービームのように、ご自身が注意を向けているものだけが見えて、ほかが見えないのだと思います。

このようなタイプの方は、逆に注意を向けているものに対しては詳細な認識をもたれていることが多いです。

それでお仕事もがんばっていらっしゃるのではないでしょうか。
これからも、仲良く暮らされてくださいね!


nounandemo
 
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