【本日の要点】
下記の内容をまとめます。

現在、1978/1/14:伊豆大島近海の地震:M7大地震と類似の地震発生の懸念がある。

1978年前兆は、
A、凡そ3ヶ月前:伊豆半島北川温泉沖群発地震
B、凡そ2ヶ月前;伊豆大島近海群発地震
C、凡そ20日前:静岡県御前崎:水位低下
D、凡そ5日前;ラドン増;伊豆半島中伊豆
E、凡そ3日前:体積歪み計:伸び:石廊崎
F、1日前から顕著な前震活動が発生した。

2017年現状では、A、B、C、Dがすでに発生。
Dのラドンは、今回は、本サイト神奈川県湘南藤沢観測点で観測された。
Dのラドン低下、Eの体積歪み計の伸びから、さらに、地震発生日を絞ることができると推察する。

最終的には、伊豆大島近海で、有感地震が連続したら、それが赤信号です。


◎房総沖巨大地震モニタリング:
前回モニタリング:2016/9/6、9/20、10/11、10/15、10/20、10/30、11/20、12/04、12/18、12/23
2017/1/29、2/5、2/12、2/19、2/26、3/5、3/12、3/19,3/26,4/2,4/9,4/16,4/23、4/30,5/7,5/14,5/21、5/28,6/4,6/11,6/18,6/25,7/3実施

●房総半島沖から伊豆諸島沖で、予想する巨大地震の前駆活動
M7クラスの地震: 7/3続報:一部追加:7/29まで;震度5強以上:続報


1,予想される地震
1978/1/14:伊豆大島近海の地震:M7と酷似する地震が想定される。
この地震では、
伊豆大島と神奈川県横浜市で震度5を観測したが、
震源域が陸におよんでいたため、静岡県賀茂郡東伊豆町では、震度6相当の揺れに襲われた。

被害は伊豆大島よりも伊豆半島東部に集中。崖崩れなどにより、多数の死者を出した。


2,1978年伊豆大島近海地震の顕著な前兆:AーF
この地震では、前兆現象が数多く報告された。そのまとめを、図201770901に示します。

http://www.tochiginokenkyusha.com/ikase8/oosimakinkai1977.jpg

A、凡そ3ヶ月前:伊豆半島北川温泉沖群発地震
B、凡そ2ヶ月前;伊豆大島近海群発地震
C、凡そ20日前:静岡県御前崎:水位低下
D、凡そ5日前;ラドン増;中伊豆
E、凡そ3日前:体積歪み計:伸び:石廊崎

F、前日:前日の1月13日から顕著な前震活動が発生していたため、
昼時の地震であったが住民の防災意識が高まっており火災の発生は1件のみであった。


大島近海で地震が群発し始めたのは、1 月13 日からで,地震発生4時間前の、1/14の08 時12 分の伊豆大島震度3の地震から
12:24の大地震発生までは、有感地震がひん繁に起るようになった。


3,2017年の現状;1978年伊豆大島近海地震との比較
伊豆半島北川温泉沖微小地震:2017/2/11-4/20←上記Aに相当
水位低下(御前崎):2017年4月下旬←上記Cに相当
伊豆大島群発地震:2017年6/12-6/18←上記Bに相当
本サイト神奈川県湘南藤沢観測点:ラドン異常値:2017/7/5←上記Dに相当

このように、上記1978年伊豆大島近海地震のA-Eの前兆のうち、A、B、C、Dがすでに発生しています。
残りは、EとFですが、Fが最もわかりやすいです。

Fの伊豆大島近海で、地震が連続して発生すれば、1日以内にM7クラスの大地震の可能性が高くなります。
有感地震が頻繁に起こるようになれば、4時間以内の本震発生の可能性も大きい。


3,ラドン濃度
上記Dのラドン濃度についての補足です。

地質調査,1978.伊豆大島近海地震前後における地下水中ラドン濃度の変化,連絡会報 20,
( 1978 ),109 - 113によれば、

週1回観測をしている2箇所の伊豆半島中伊豆の地下水中ラドン濃度観測において、
一箇所では、地震の直前に 2 σ以上の減少を示し、もう一箇所では、地震直前に 1σ 程度の減少を示した。

上記、本サイト神奈川県湘南藤沢観測点:ラドン異常値が、今後、1σ から2σ低下すれば、直前前兆のサインになるかもしれません。


4,西之島噴火と伊豆大島近海地震
1978/1/14:伊豆大島近海地震:M7.0は、1973年4月-1974年6月:西之島噴火開始の凡そ5年後に発生しました。
2013年11月-2015年11月の西之島噴火。噴火開始から、現在まで、凡そ4年経過しています。

歴史は繰り返すのかもしれません。