漁協や行政、学識者でつくる「京の川の恵みを生かす会」で5月16日、京都市の四条大橋下流の鴨川に初めて天然アユ
の遡上(そじょう)を助ける魚道を整備されました。
同会は昨年、伏見区の鴨川の龍門堰(ぜき)に魚道を設置して調査。四条大橋付近まで遡上するアユを確認したが、橋の40メートルほど下流の堰を境に数が大きく減ることがわかり、この堰を越えられるように今年初めて魚道を整備。
会員やサポーター30人以上が作業されたそうです。堰の下流は水深約10センチとアユが跳ぶための「助走」に深さが足りないため、川幅34メートルに渡って
竹を用いた仕切りで水をせき止め、段を作ることで水深30センチほどに水かさを上げられました。
仕切りの両端と中央に通り道も作られました。5月下旬ごろから上がってくるそうで、河川敷の間近でも段差を飛び越えるアユ
を見ることができるということです。
竹を使って整備されたのは景観への配慮。突然、街中に現れた魚道と自然と溶け合った風流な眺めに、道行く人が足を止めて見入っていました。
同会代表で京都大防災研究所の竹門康弘准教授(河川生態学)は「鴨川にもアユがいることを知ってもらうことが大切。生き物を大切にする気持ちにつながれば」と話しておられます。7月中旬まで仕切りを設置して、会員やサポーターがアユの数を調査
されるとの事です。
(新聞記事より抜粋)
段差を飛び越える元気なアユ
を見てみたいですね![]()
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