今日の易経 56 火山旅 かざんりょ 変爻なし
序卦伝 下篇
56 | 故にこれを受くるに旅をもってす。 旅して異郷に在るに |
iching
・イメージ
はるかかなたの山々に
遠く 近く 燃え上がる火が見える
旅人は 山焼きの火のように
風にまかせて 異邦を行く
一人で生きる淋しさに堪えよう
・託宣の言葉
小さいことなら 願いが通る
心正しく旅すれば 幸運に恵まれる
・ジャッジメント
火が空をこがして 燃え上がるように
心は はるか遠い 宇宙の果てに飛ぶ
異邦を旅する人の心は
大空を超えて 故郷を思う
人の生きる道は
見知らぬ世界の 旅と同じだ
美し風景や 楽しい友を見出して
共に喜び 語り合うこともあるが
嵐の夜に宿のあかりも 見つからないで
暗い森を一人さまようこともある
さまざまな人に出会い
次々に 新しいものを見ても
別れは近く 時は過ぎ去る
人それぞれに 別の見方があるように
同じ心を持つ人はいない
同じ考えを持つ人もなく
同じ道を行く人もいない
自分自身を頼りにしないで
どこに安住の地を求めようというのだ
夜空に 光り輝く星のように
人は皆 無限に続く大宇宙の
遍歴の旅を続ける異邦人だ
・変爻、之卦 なし