飛行機を使わずに世界一周をしたイタリア人 Claudio Pelizzeniさんの著書、L’ORIZZONTE OGNI GIORNO UN PO’ PIÙ IN LÀ からイタリア語の表現を学んでいくシリーズの、Capitolo5-1です。
僕はこの本を読んだ後、たいてい体を動かしたくなります。人間の気分ていい加減なものなんですが、それを逆手にとれば、この本を読んだらイタリア語もパワーアップするし活動エネルギーが生まれやすくできるということなので、新しい活用法かもしれません。笑
各例文は、ぜひ音読を繰り返してみてください。ただし、イタリア語を普段ほとんど聞いていない人は自己流の(変な)イントネーションに陥りやすいですからすぐには音読をしない方がいいでしょう。だいたいこんなもんかな、とイメージができるようになってからにしてください。
Ho la sveglia alle sei e mi rigiro nel letto in attesa che suoni.
目覚ましは6時にセットしてあるので、鳴るのを待つ間ベッドの中でモゾモゾしていた。
この場合のセットとは設定するという意味で、impostare がだいたいの場合をカバーします。目覚ましに関しては日常的には mettere が使われます。また、セットする場合には前置詞を per にします。上の文章ではすでにその状態にあるため、a が使われます。
rigirarsi するのはベッドの中の動作ですから nel が使われます。そこに向かうときに使う a と区別します。
Carico lo zaino sulle spalle, scendo le scale
リュックを肩に担ぎ、階段を降りる
Caricare は荷物をどこかに乗せたり、あるいは積み込んだりする動作です。では荷物を降ろすことはどういうでしょう? それくらいは自分で調べてみてください。Caricare の対義語をまずは自分で頭の中でイメージできるかどうか、ですね。よくある動詞の作り方、とでも言いますか。
Scendere は他動詞としても使います。では、自動詞の場合、le scale の前に前置詞が必要になります。それはなんでしょうか? 読解経験が足りている人なら、自然とわかるはずです。
Mi siedo per terra, lo zaino a farmi da cuscino
地べたに座り、リュックを枕がわりにする
per terra という言い方とは別に a terra も表現としてありますよね。使い分けできてますか?
lo zaino 以降には動詞が省略されていますが、それはなんでしょうか。僕のレッスンで読解を続けてきている人ならきっと覚えているはずの、あのよくある表現です。
i pescherecci cinesi vengono a pescare e a contrabbandare i prelibati cetrioli di mare
中国漁船がやって来て美味なナマコを不法採取していく
peschereccio は漁船という意味なんですが、ぱっと見では語尾からすると魚関係の単語に嫌悪を示す suffisso がついた何かしらの単語に見えます。でも意外と、これがデフォルトの意味のようで。
あと、海のキュウリと書いてナマコなんですね。変だと思いますか? 僕はそうは思わないです。これについては、もともとキュウリといっても野菜だけを意味するわけではないので、細長い物体の一部を cetriolo と表現しているんだなと考えるのが正しいでしょう。だとすれば、ナマコも(種にもよるでしょうが)そういう概念に含まれると考えるのもあり得るだろう、と。
最後に
今回はここまでです。例文を音読すると、定着しやすいです。ただし、どっちみち使う機会がないでしょうからすぐ忘れるんですけど。笑
あ、でも、一回頭に馴染ませたものは、思い出したり、次に覚えようとしたときに一度目よりも短時間で可能になると言いますから、やって無駄ってことはないです。
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