【点滴】輸液ポンプってどんな医療機器?:臨床工学科 | 湘南慶育病院オフィシャルブログ

湘南慶育病院オフィシャルブログ

湘南慶育病院のオフィシャルブログです。

こんにちは、臨床工学科ですニコニコ

今回は「輸液ポンプ」についてご紹介いたしますキラキラ

自然落下での点滴は、

使う輸液のルート投与量投与時間から

滴下数を計算して、クレンメという部分で滴下を調整します笑い

しかし、「座る→横になる」「右向きに寝る→左向きに寝る」

「腕を伸ばす→曲げる」など、ちょっとしたことで

滴下数は変わってしまいますアセアセ

自然落下では困難な微量投与をする薬剤や、

長時間安定した投与が必要な場合に、

輸液ポンプを使用しますルンルン

~例~

・抗がん剤を投与するとき

・水分の出入りを細かく管理するとき

・濃度の高い栄養の点滴をするとき

 

輸液ポンプの扉を開けると、

中になだらかな凸凹(フィンガ)があります上差し

フィンガが波のように動いて

点滴のチューブをしごいて、点滴を投与します波

このような輸液ポンプは

「回転数制御方式(容量制御方式)」と言いますあしあと

使用可能な輸液セットが決まっていて、

チューブの太さからモータ1回転当たりの輸液量が定まります。

設定された流量から回転数を計算しモータを制御する方式ですダッシュ

点滴筒(点滴がポタポタするところ)に付いているのは、

輸液ポンプの安全機構のひとつで「滴落検知器」といいます爆  笑

滴下数を監視して、流量誤差や

空気の混入が発生しないように設計されていますウインク

他にも「閉塞センサ」「気泡検知器」など安全機構があり、

危険を察知するとアラーム音メッセージ表示でお知らせし、

一時的に輸液を停止してスタッフに確認を促します注意

今回は輸液ポンプについてご紹介しましたラブ

ご拝読ありがとうございましたラブラブ

(臨床工学科)