(前回記事の続き)
JR大糸線非電化区間を行く
JR西日本・大糸線 普通・南小谷発糸魚川行き(キハ120形気動車1両)に乗車中
16時44分〜16時45分、平岩(ひらいわ)駅停車
長野県(北安曇郡小谷村)から新潟県(糸魚川市)に入り最初の駅
一日の平均乗車人員は3人程度。平岩・糸魚川間の区間列車が一日2往復ある。
かつては交換設備を有する島式ホーム1面2線だったが、現在は1面1線の無人駅
1995年(平成7年)7月の集中豪雨で被災し、復旧まで2年4月ほど要した。
ひと気のないホーム
側線には作業車が留置
車内からの後方展望
大所川橋梁
第7下姫川橋梁
新潟県からいったん再び長野県へ。
長野県・新潟県の県境を走行
山崩れ、土石流、雪崩など自然災害が頻発する地域を走る。
沿線は、落石よけ、スノーシェッドなどが数多く設けられている。
トンネルや橋梁が連続する。
山に囲まれた谷は、日が陰るのが早い。
再び長野県から新潟県へ。
北アルプス東側の急峻な谷底を行く。
姫川渓谷を並走する国道148号線も洞門やトンネルがずっと続く難所
日本列島を東西に二分するフォッサマグナ(大地溝帯)の西縁にある、日本で2番目に長い大断層帯「糸魚川静岡構造線」に沿って走る。東側は北米プレート、西側はユーラシアプレートで、地質が異なる。
糸魚川ユネスコ世界ジオパークに認定された地域
何度も姫川を渡る。
鉄橋を渡るとすぐにトンネル(後方展望)
山には低い雲がかかる。
バックミラーに映るキハ120形気動車と小滝駅
1面1線の無人駅。かつては交換設備を有していた。
一日の平均乗車人員は1人
小滝駅から徒歩1時間のところには、小滝川ヒスイ峡(国の天然記念物小滝川硬玉産地)がある。
小滝川ヒスイ峡は、日本最初の翡翠(ヒスイ)の産地で、峡谷に約100個のヒスイ原石が保護されている。
小滝川ヒスイ峡は、日本最初の翡翠(ヒスイ)の産地で、峡谷に約100個のヒスイ原石が保護されている。
ひと気のないホーム
左には水力発電の取水口
小滝駅近くには黒部川電力(株)の姫川第六発電所(水力発電)
第3下姫川橋梁
第2下姫川橋梁
雪崩、落石、土砂崩れなどから鉄道を守る覆道が連続する。
第1下姫川橋梁
車窓に田畑が現れる。急峻な地形から里山へ。
後方に遠ざかる山々
17時05分〜17時06分、根知(ねち)駅停車
普通・糸魚川発南小谷行き気動車と交換
JR西日本の大糸線単線非電化区間で、現在交換可能なのは、この根知駅のみ。
一日9往復(うち2往復は糸魚川・平岩間の区間運転)の普通気動車
一日平均乗車人員は4人
相対式2面2線の無人駅
走り去っていく南小谷行き。
後ろに遠ざかる駅
根知川橋梁
無人地帯を駆け抜ける。
小さな踏切
人家が現れる。
列車は新潟県の頸城(くびき)地方へ。
17時11分〜17時12分、頸城大野(くびきおおの)駅停車
1面1線の無人駅
一日平均乗車人員は8人程度
駅舎は、1934年(昭和9年)開業当時からのもの。
駅周辺には民家や田畑が広がる。
大糸線は山岳区間から平地へ。
乗車中の気動車が走り抜けた山々は、後ろに遠ざかる。
頸城山塊の山々
17時15分、姫川(ひめかわ)駅停車
地元・糸魚川市の請願で設置された駅
1面1線の無人駅で、一日平均乗車人員は2人
大糸線最後のトンネル、水前トンネル
★動画↓
※2024年(令和6年)9月下旬