国鉄急行型の生き残り455形 & JR最古参電車415系【終焉近い北陸最後の国鉄型電車の牙城①】 | 湘南軽便鉄道のブログ

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北陸地方の国鉄型電車最後の牙城・JR西日本七尾線に残る413系と415系800番台。そして日本最後の国鉄急行型電車の生き残り455形。
2020年(令和2年)10月3日(土)ダイヤ改正から新型521系100番台電車へ置換えを開始。2021年(令和3年)春までに全車521系への置換えを完了する。
(JR七尾線 国鉄急行型クハ455-702 @金沢駅)




北陸へ。 

長野駅付近

しなの鉄道115系台湾鉄路管理局自強号色

しなの鉄道115系も新型電車への置換えが進む。


長野盆地。リンゴ畑が広がる。 

上越妙高駅付近

富山平野

殆ど乗客のいない北陸新幹線車内

金沢駅到着。在来線ホームへ。

特急「能登かがり火」、和倉温泉行き。



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金沢駅のJR七尾線列車
午前8時52分、七尾線からやってきた415系C02編成が金沢(かなざわ)駅に到着。

七尾線は北陸地方最後の国鉄型電車の牙城だが、2020年(令和2年)秋からついに新型車両521系に順次置換えが始まった。

北陸地方の国鉄型電車最後の牙城・JR西日本七尾線に残る413系電車と415系800番台電車。そして日本最後の国鉄急行型電車の生き残り455形。
2020年(令和2年)10月3日(土)ダイヤ改正から新型521系100番台電車への置換えを開始。2021年(令和3年)春までに全車521系に置換えを完了する予定。

この七尾線415系800番台電車は、
七尾線電化に際し、111・113系初期車に485系余剰車の交直流機器を搭載した車両で、車齢は50年を超える。側面窓の形状は初期車の原型を残す非ユニットサッシ。
このうち、415系C02編成に連結されている「モハ414-802」は、モハ112-12として1964年(昭和39年)7月製造、今年で56年経過し、JR電車で現役最古。

このほか、七尾線に残る413系電車は、国鉄急行型電車のうち比較的初期に製造された451・471・473系等を改造した車両。
このうち、B04編成・B11編成は中間車改造のクハ455形700番台電車(クハ455-701・クハ455-702)を連結。JR最後の国鉄急行型電車の形状を残す車両。

2020年(令和2年)10月3日(土)JRダイヤ改正で登場した七尾線向けの新型521系100番台電車。
置き換え対象となるのは七尾線に残存する国鉄型電車全編成(415系800番台3両9編成、413系(クハ455形含む)3両6編成)。
置き換えにより投入される521系は2両×15編成の合計30両。

ちなみに、あいの風とやま鉄道に残存する413系電車も、観光列車を除き、2022年度(令和4年度)までに置き換える予定。


方向幕

415系C02編成は、七尾方からクモハ415-802(種車モハ113-160→クモハ113-808)+モハ414-802(種車モハ112-12)+クハ415-802(種車クハ111-342)


クモハ415-802は、希少な分散クーラー(WAU102)を搭載する車両。


七尾線の普通列車は、能登半島の輪島塗りをイメージした茜色一色。



窓は、種車が111・113系初期車らしい、四隅が丸みを帯びた非ユニットサッシ

側面には方向幕がない。


1964年(昭和39年)7月製造の「モハ414-802」。JR最古参の営業用電車


便所の白色窓も、初期車らしい大型サイズ

客を降ろした電車は、福井方の留置線へ回送される。





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別の回送列車(415系C08編成)が、福井方引き上げ線から入線。一旦ホーム停車後、車両基地へ向かう。










隣のホームには、IRいしかわ鉄道の金沢駅まで乗り入れてきた、あいの風とやま鉄道521系電車




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金沢駅→森本駅、415系乗車
金沢駅午前9時52分発の七尾行き普通列車に短区間乗車


入線してきた七尾行きは、415系C02編成

415系C02編成は、七尾方からクモハ415-802(種車モハ113-160→クモハ113-808)+モハ414-802(種車モハ112-12)+クハ415-802(種車クハ111-342)で組成。

クハ415-802の車内へ。

車内は、座席など各所大幅改装済み。

両開きドア
 
非常燈

温度計


荷物棚

引っ掛け式の日除けブラインド

便所入口扉

オレンジ色の薄暗い光に照らされた薄暗い便所


白熱灯の照明が現役なのは初期車ならでは。

和式便器

便所内に非常用梯子(はしご)が備わっている。



便所内の一角には足踏み式の手洗い器

便所の曇窓が大型サイズなのは初期車ならでは。

クモハ415-802は、昭和39年川崎車輌製。JRの前身の「日本国有鉄道」の銘板も残存。


JR最古参の現役電車「クモハ414-802」。種車はモハ112-12。




クモハ415-802車内


座席などはリニューアル

午前9時52分、金沢駅を発車。金沢〜津幡間はIRいしかわ鉄道線(元・JR北陸本線)を走る。


JR西日本金沢総合車両所運用検修センターの横を走行


東金沢(ひがしかなざわ)駅




森本(もりもと)駅、午前9時59分着。ここで下車。  


七尾駅に向け去って行く列車

JR北陸新幹線の高架線に並行するIRいしかわ鉄道・森本駅付近。




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森本駅→金沢駅、413系6連に乗車

七尾線からやってきた金沢行き普通列車に乗車。
ラッシュ時対応の413系3両+3両の6両編成
金沢方から、413系B11編成クハ455-702(種車サハ455-6)+モハ412-101(種車モハ412-1)+クモハ413-101(種車クモハ413-1)+413系B05編成クハ412-5(種車クハ451-32)+モハ412-5(種車モハ470-13)+クモハ413-5(種車クモハ471-13)。

森本駅、午前10時13分発

413系3両編成どうしの連結部分。

金沢方先頭車は国鉄急行型電車の最後の生き残り、「クハ455-702」。種車はサハ455-6で、車内は近郊型改造されている。
このクハ455-702のほか、もう一両クハ455-701(種車はサハ455-1)も残存する。

急行列車時代にあった、客室とデッキの仕切壁は、近郊型改造により撤去。


車端部の洗面所脇には非常用梯子(はしご)を装備。梯子に車両番号の表記はない。(クハ455-701の梯子には「モハ470-7」の表記がある。)

車端部にある片開きドア

急行型らしく洗面所が設置。曇窓部分は戸袋を兼ねている。
クハ455-702はうがい用コップ受けと、ゴミ箱は撤去されている。(もう一両残存するクハ455-701には、うがい用コップ受けとゴミ箱が残存)

外付け式の水栓ボタン(クハ455-701は埋め込み式ボタン)。左には、たんつぼも残存。


便所

便所内には、換気用の小窓も設けられている。大型窓は戸袋を兼ねている。

和式便器

便所内の一角には足踏み式の手洗い器

ひじ掛けが窓側にも設置されているのも、かつての急行型電車の証。415系などの近郊型電車には窓側にひじ掛けはない。


車両中央部は、国鉄急行型電車ならではの4人掛けボックスシートが残る。

荷物棚はパイプ式

天井の冷房器


国鉄急行型時代のままの片開きドア



乗務員室後ろ。

 

終点金沢駅には午前10時21分着



外観は国鉄急行型電車時代のまま。JR全社で、今ではJR西日本七尾線に2両(クハ455-701、クハ455-702)が残存するだけ。

ドアは近郊型改造により半自動式。右端に便所の小さな換気窓が内側に開いている。

JR最後の国鉄急行型電車も間もなく見納め。




「金サワ」。JR西日本金沢支社金沢総合車両所所属を意味する表記。

近郊型改造により側面に方向幕を設置

乗務員室後ろのドア


前面の方向幕は、改造工事により埋められている。

金沢方3両は、B11編成。









貴重な国鉄急行型455形。

モハ412-101

413系は、両開きの2扉車。





昭和40年日立製作所製のクモハ413-101



先頭車どうしの連結部分

七尾線で朝晩だけ運行される6両編成の列車。日中は3両編成で運行。

後ろ3両はB05編成

クハ412-5


便所の窓は小窓。

モハ412-5 



菱形のパンタグラフ


413系車内




前面の方向幕は埋められている。

この後、この編成は車両基地へ回送



★動画(You Tube)
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※2020年(令和2年)8月2日(日)


★2021年4月 えちごトキめき鉄道に、急行列車(急いで行かない列車、413系?)デビュー予定 




(続く)