お金は、すぐに走って逃げていく「お足」 | 本田健公式ブログ

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江戸時代には、お金のことを「お足」と呼んでいました。いろいろなところを足早に駆けていくものだから、そういう名前がついたようです。「宵越しの銭は持たねえ」という言葉は、江戸っ子の心意気を表したものですが、「お金が回ることで経済が成り立っている」ことを、当時の日本人は心得ていたのでしょう。江戸時代の日本人の幸福度は、現代よりも高かったともいわれていますが、お金や幸せに対する考え方を江戸時代に学ぶべき点は多いように思います。

当時よりも暮らしがはるかに豊かになったはずの現代でも、お金は入ってきたと思ったら、すぐに出ていく存在のようです。特に無駄遣いをした覚えがなくても、住居費や生活費などで、いつの間にかお金が消えたと感じる人は多いでしょう。

借金のために、手元にお金が来た瞬間に、返済に回す人。お金を手にしてから、生活費その他のために、1ヵ月以内に使い切る人。数年間滞在してもらえる人、一生滞在してもらえる人がいます。お金持ちの人は、お金に留まってもらう技術が他の人より優れているだけです。

お金は、留まってもらう仕組みを持っていなかったら、足早にあなたのもとから過ぎ去っていく存在であることを知っておいたほうがいいでしょう。