幸せな小金持ちが失敗をした話をしてきました。彼らが、その後
「どうやって立ち直っていったのか?」について、聞かれることが何度かありました。今回は、幸せな小金持ちの立ち直り術について、再びお話ししましょう。
彼らは、人生のいろんな局面で何百回も失敗しているので、いろいろなカムバック方法を試してきています。そして、そのたびに、しばらく立ち直れなかったり、すんなり気分転換できたりということを繰り返してきています。その結果、自分なりの心を立て直す方法を自然と編み出してきたのでしょう。
いろいろインタビューしてみると、みんな全然違う方法で、気分を盛り上げているようです。幸せな小金持ちに限らず、自分にとってベストな立ち直り方を見つけておくのは、とても有効だと思います。
失敗したとき、最初に「あーあ、せっかく頑張ったのになぁ」という気持ちになります。そして、想像したのと全然違う展開を目の当たりにして、ため息しか出ないこともよくあります。そこからカムバックする一つの方法は、もっと悪くなった場合を想定して、「これぐらいですんでよかった!」と言ってしまうのです。たとえば、100万円損したとしましょう。そのときは、「ああ、ソンした」と考えるのではなく、1000万ぐらいソンした可能性を考えるのです。そして、「ああ、900万円被害が少なくて済んだ」と喜ぶのです。すると、本来は、ソンしたはずが、900万得したような感覚になります。これが関西人なら、「よかった!900万円も儲かった」と言うかもしれません(笑)。関西人以外には、これはさっぱり分からないかもしれませんが、この感覚の付け替えが大切なポイントです。
もう1つの方法は、失敗したとき、「これからどういうレッスンが学べるのか?」と考えるというものです。実際に、失敗の中には、いろんな成長の可能性があります。たとえば、当たると思ってやったキャンペーンが大失敗することがあります。でも、そのプロジェクトが失敗しても、それがきっかけで新しい人材が見つかることがあったりします。
こういう方法をいくつも用意しておくと、いざというときに、リラックスして失敗に立ち向かうことが出来ます。
本田健