成田さんの意図は比喩的であって。。。

 

成田悠輔さんというイエール大学の教授の発言が、また再燃しています。老人は集団〇〇すべきだ、といった内容です。かねてより、そういう主張をしている成田さんを見てきた私としては、成田さんの持ちネタの一つぐらいに思っていましたが、この発言だけを切り取って批評すれば、とんでもない発言だと、そう言われても仕方ないことでしょう。
 

日本は老齢化社会です。このままでいけば就労年齢人口と、老齢人口が逆転し、今の社会保障制度を維持しようとすれば若者の負担は増すばかりです。これで、結婚して子どもを育てて、などそんな未来を描ける子どもがいなくなっても、おかしくありません。
 

中国では、急激な少子化と、若者の無気力化が問題になっています。日本より深刻なのは、老人を支えるのは家の子どもや孫なのです。そりゃ、一人っ子の両親、祖父母の老後を託されてしまった若者の絶望感は容易に想像することができます。なので、なにもせず寝てようという若者が増加しているわけです。

 

日本でもそれに近い状況があり、このままでは若者に対する負担は増すばかりになります。私は神輿を担いだことがありますが、人数が減ってくるとそりゃきついんですね。それと同じ。日本という神輿が、担い手が少なくなってくれば、その負担は酷くなるばかりです。

 

それは、公的年金、医療、保険などが充実している日本の社会の特徴なのであって、それを支えるのは現役世代です。この窮地を打開する為には、老人社会を脱却しうる方法として、成田さんはブラックジョークとして言っていると思っています。

 

私はその公的社会保障の費用を削減するアイデアを、確実に実行した上で、この問題をどう解決するのかを同時に模索すべきだと思います。それは、あまり時間が残っているとは思えないのです。

 

マイナンバーカードもそのアイデアの一つです。税金も年金も医療も保険も、マイナンバーカードでできるようにする、そうすれば保険証の不正使用や、給付金の不正利用など防ぐことができますし、脱税も出来なくなってきます。

 

くわえて、キャッシュレス社会になれば脱税は不可能になります。反社会勢力も、カルト宗教団体も、すべて明確になります。

医療のコストも、下げていく努力をしていきましょう。老人に、ビタミン剤に毛が生えたような薬を処方して売り上げを立てているような病院は、一掃しましょう。医者の給料をメリハリをつけましょう。最先端医療や、外科や、救急医療などと、開業医が同じ報酬基準なのは変です。

そういった努力をしないと、成田さんが言った未来が訪れるかもしれませんよ、という警鐘であり、若者よ意思表示をせよという刺激を与えているわけです。

 

ですから、大人たちは若者が未来への希望が持てる社会に変革していく努力するのが、その義務だと思います。