植物は進化する。
胞子で子孫を残す『コケ植物』・『シダ植物』から、
花粉を風などで運ぶ『裸子植物』へと、
さらに、花を咲かせ実を作り動物などに運ばせる『被子植物』へと進化をとげた。
そんな視点で森の中を歩いてみた。
『コケ植物』の水分を利用して生まれてきたコメツガ
この森は、コメツガ、シラビソ、マツなどの針葉樹林が多い。
コメツガは、マツと同じように花粉を飛ばす『裸子植物』の仲間
コケ植物と裸子植物の共生です!
『コケ植物と裸子植物の共生』
『白駒の奥庭』と呼ばれる森には、大きくなったコメツガの壮大な景色がみられる。
『コメツガの大人達』
次は、『裸子植物』に目を向けて見よう。
おや、こんなところに「ゴゼンタチバナ」が咲いている。
ここが私の居場所です!」と……。
昆虫の力を借りて受粉し、秋には赤い実をつける。
鳥たちが食べ、あちこちに子孫を運んで貰う
『被子植物』です。
『被子植物』は最も進化した植物
こんな岩の割れ目に『コケモモ(苔桃)』が!
力強い生命力に感嘆!
名前の由来は、苔のように 狭い隙間でも生えて、桃のような花を持つから『苔桃』だそうだ。
これも、『被子植物』
『 岩の隙間に生きるコケモモ(苔桃)』
こをな可愛い花を付け、昆虫を誘います。
『コケモモ(苔桃)の花』
ミツバオウレン(三葉黄蓮)がまだ咲いていました!
自生でみるのは初めてです。
かなり、興奮状態!
バイカオウレン(梅花黄蓮)に似た花で、葉っぱが3枚。
『ミツバオウレン(三葉黄連)』
しばらく歩くと、ミツバオウレンが既に実をつけ始めたのを見つけた。
サヤの中に実がある。
もう、1ヶ月もすれば実は熟し、サヤの先端から風によって何処かに飛ばされる。
ミツバオウレンは湿地を好む。
着地した場所が運良く湿地帯ならば、命を繋ぐことができるだろう。
これも『裸子植物』
「白駒の池」の畔にでる。
水中をヤナギのようにしなやかに揺らぐ水生植物。
真夏になると逞しく大きくなり、水上で花を咲かせるそうだ。
花はまだ、見たことがない。