それほど期待しているわけでもないのに、新譜が出れば買って聴いてしまうミュージシャンっているよね。私にとって、斉藤和義はそんなミュージシャンの一人だ。
デビューして23年というベテランだが、私が斉藤和義を聴き始めたのは、「ずっと好きだった」に出会ってからなので、まだ数年だ。でもその間に出したアルバム4枚は全部買って愛聴している。
さて、その新譜「風の果てまで」は、派手さはないが、骨太なギターの音色とひょうひょうとした歌声が印象に残る。ポップなメロディーにはどこかなつかしさが漂い、安心して身をゆだねられるアルバムだ。12曲どれもいいメロディーを持つ良質な曲だけど、「ずっと好きだった」に通じるポップ・ロックに仕上がっている「攻めていこーぜ!」が好きだ。
♪攻めていこーぜ! 守りはごめんだ 叱られるのなんてほんの一瞬のことだよ
せめていこーぜ! 敵を味方につけちゃうくらいのイキオイで
別に大したことじゃない そりゃね失敗はコワイけど
命まで取られるわけでもないだろ 好きなことは譲っちゃダメさ
アルバムのライナーノートの中に、近々始まるコンサート・ツアーの日程を記したチラシが入っていた。11月21日に市川市文化会館から始まり、半年後の来年5月30日の山口市民会館まで全国でなんと63回もの公演が予定されているではないか!これから半年間3日に1回ステージに立つという計算になる。49歳の斉藤和義、攻めてるなあ・・・・。
最後に一句。 「 初冬や 攻めていこーぜ! 風邪ひくな 」