中村けんですニコニコ

 

 

7月5日(月)より2期目の任期が始まり、初日に執り行われた就任式では、次の訓示を述べました!

 

 

1期目における経験と、築いてきた道のりをベースに、引き続き全身全霊を注いで市政運営に取り組んでまいりますグッ

 

 

 

 

 

 

6月20日に投開票された市長選挙において、当選という形でご信任賜り、本日より2期目の市政運営を担わせていただくこととなりました。

 


2期目に臨むにあたり、まず確認しておきたいことがあります。


みなさん、「伝国の辞」はご存知でしょうか。


「伝国の辞」は、米沢藩9代藩主であった上杉鷹山公が家督を譲る際に申し渡した、3か条からなる藩主としての心得です。
 

そして、内容の現代語訳は次の通りです。


一.国は先祖から子孫へ伝えられるものであり、君主の私物ではない


一.人民は国に属しているものであり、君主の私物ではない


一.国や人民のために存在・行動するのが君主であり、君主のために国や人民が存在・行動するのではない

 


なぜ働くのか、その理由は人それぞれあり、家族を養うため、自己実現を図るため、趣味や遊びに使うお金を稼ぐためなど、色々考えられます。


しかし、一番忘れないでほしいことは、市民の幸せ実現のため、市政発展のために私たちは仕事をしているという大原則です。


従って、市民感覚を常に忘れないこと、他人の足を引っ張らないこと、そして、「できない理由」を探すのではなく、「できる方法」を考える姿勢で仕事に取り組むことを、1期目以上に職員のみなさんに強く求めたいと思います。

 


それに加え、期待する職員像として、2点述べます。

 


1点目は、「繋げる力」を養ってほしいということです。


これからの行政運営においては、公共の分野を公務員だけが背負おうとするのではなく、「官民連携による共創のまちづくり」という考え方がとても重要になります。


西尾市の職員として責任感を持ち、真面目に仕事に取り組むことは大いに結構、立派なことです。


ただ、頭の中だけで物事を考え、机の上だけで仕事を完結させるのではなく、市民や企業・団体の持っている知恵や熱意を市政に反映させていくためのコーディネートする力、言い換えれば「繋げる力」を持つ職員が増えることが、市民サービスの充実やワクワクするまちづくりに繋がっていくと考えています。


そのための、柔軟性、社会性、積極性などを日頃から心がけるとともに、上司のみなさんには、そのような芽を決して摘むことなく、育てていけるように特段の配慮をお願いします。

 


2点目は、「人間としての幅」を広げてほしいということです。


価値観や生き方の多様化が進む中、多様な経験をし、多様な人間関係を築いていることが、仕事をしていく上でも大きな財産になります。


仕事での顔、家庭での顔に加え、ボランティア活動、PTAの活動、消防団活動など、1つでも2つでもいいから、自分の人間としての幅を広げるための活動に時間を当ててほしいと思います。


今回の市長選挙において、公益性が認められる範囲で職員の副業・ 兼業を認めることや、民間企業等への職員派遣の実施を掲げたのも、そうした時間の使い方を後押しするためです。


人材の脱・金太郎飴化に取り組み、様々な経験や人間関係を持つ職員の集合体となることが、必ずや大きな力になります。

 


課題山積の西尾市ですが、乗り越えられない困難はありません。


「チーム西尾市」として心を一つにし、真剣に、夢や希望の持てるワクワクするまちづくりを推進していきましょう。


4年間どうぞよろしくお願いします。