Sky's The Limit 56 父子 | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?

リンと愛し合ったあとでシャワーを浴び、出かける用意をして、隣のソラの部屋をノックした。


コンコン!


「飯行くぞ」


ガチャッ。


キャップを被ったソラが、飛び出して来た。


「待ってました!」


リンは、両手をポケットに突っ込んだ俺の腕に、自分の腕を絡ませていた。ソラがじっとそれを見ると、リンは慌てて手を離して、両手を挙げた。



「アハハ…」


ソラと俺の顔を見比べる。



「どうぞ僕に遠慮しないで。仲いいのはいいことだよ」



ソラに言われて、リンはニコッと笑ってまた俺の腕にしがみついた。


ソラが俺にボソッと言った。


「なんていうか…歳の割に無邪気だね」


「それ褒めてねー」


「褒めてるよ!ところで、ふたりとも飛行機に乗ってるときは疲れた顔してたのに…」



そうかな…って俺は片手をポケットから出して頬を撫でさすった。



「スッキリした顔しちゃってさ。一体この短時間に何発やったわけ?」



ブッ!と思わず吹き出した。


「何言い出すんだよ⁈お前はぁっ!」


ほんとに聞き耳立ててたのか⁇


「バレバレだよ。シャワー浴びてるし」


「何がバレバレだ!思春期の息子が隣の部屋にいるのに、するわけねーだろ?お、お前はシャワー浴びなかったのかよ?」


「浴びたよ?旅の疲れを取るには一番」


「だよな。俺たちも旅の疲れを取るためにシャワー浴びたんじゃねーか」



「セックスの後で?」


ほんっとに口の減らない奴だ。

だったらどうなんだよ?


「言ってろよ」


「これだから大人は!ちぇっ。僕もガールフレンド連れてくりゃよかった」


「いんのか⁇」


「当たり前でしょ?僕を誰だと思ってるの?」


ソラはクリッとした二重瞼の目を見開いて、


「パパの息子だよ?」


と片手を腰に当て、もう片方の手で、俺の胸をツン!と突いた。