数学の神様 3 先生と、やる | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


私はふたりがけのソファの端に座って鞄から筆記用具を取り出した。

その拍子に、何かがひらりと床に落ちた。


先生がマグカップを両手に持って、「受験票?」って足元に落ちた紙を見る。


「あ。すみません」


かがんで受験票を拾って鞄にしまった。


「持ち歩いてんの?」


「はい。っていうか、もうすぐ受験なんで。忘れちゃいけないから、もう鞄に入れてるんです」


「ふぅん。…今みたいに落として失くしたりすんなよ」


「はい。気をつけます」


先生が、私の隣に腰を下ろした。


「W大は、連休明けか?」


「はい」


「もうすぐじゃん」


「…不安しかないです。自信ないですほんとに」


「ふぅん」


湯気の立つマグカップに口をつけて、額に皺を寄せる。


それから、テーブルの上に置いたもうひとつのカップに目をやってどうぞ?って感じで眉を上げて私を見る。


「いただきます」


両手でマグカップを包んで持つと、甘い香りが湯気と一緒に私の鼻腔をくすぐった。


「あのさぁ…」


今度は私がマグカップに口をつけたまま、先生の方を見た。


先生はカップをテーブルに置いて、ソファの背もたれに腕を載せ、体をこっちに向けて足を組んだ。


肩を抱かれてるみたいな錯覚に陥る…///


「あつっ…!」


「大丈夫?」


「だ、大丈夫ですっ///」


落ち着け、私!


「あのさぁ…」


「はい」


私はマグカップを置いて両手を膝に乗せて、先生の方を向く。


はぁ。カッコいい…。ドキドキする。



「自信つける方法ってさぁ、ひとつしかねーんだよな」





先生が真っ直ぐに私を見つめる。



キラキラした先生の目。


Vネックのニットから露わになった首元や喉仏が刺激的過ぎて、私は思わず目を伏せた。


まともに先生の方を見れない…///



「は、はい」


って俯いて頷く。



「とにかく、やる」




「はい」




「やってやって、やりまくる」




「は、はい…///」



やるって勉強のことですよね?←当たり前。


わかってるけど…



「もう頭がイカレちまうくらい、やる。うんざりするほど、やりまくんだよ」



ちょ…ちょっと…

先生の声と格好がセクシー過ぎて…


頭が変な方向に…///




「持って来てんだろ?」



な、な、何をですかっ…⁇





「やろうぜ」


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って先生が私の方へ体を寄せた。