数学の神様 4 気持ちいいこと | 上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

上目遣いのけんちゃん先生 V6カミセン 小説

V6の三宅健と森田剛と岡田准一をイメージしたイケメン教師が、今どきの女子高校生たちと繰り広げる学園ドラマ。ドラマの進行の合間に出てくるけんちゃん先生の古典講義は勉強にもなる?


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大学の過去問はもちろん持って来ていた。

わからなかったところを先生に質問した。


「W大はさ、この大問3で差が出るからな。時間内に、閃くか、閃かないかだ」


「はい」


大問3は図形の問題で、問題としてはシンプルなんだけど…私には、難しい。



「解答見ると、ああ、そっかーって納得するんですけど…」


「閃かないの?」


「はい。たまに閃くこともありますけど。年によるっていうか…たとえば去年のは全然ダメで」


「じゃ、こういうのは?」


って先生が別の問題集を持って来て、図形の問題のページを開く。


「うーん…」


あちこち補助線を引いてみるけど、わからない。


先生が振り向いて、机に手を伸ばしてペン立てから鉛筆を取った。


「こうだろ?」


って一本、思いもよらないところに補助線を引く。


ガラッと図形の印象が変わって答えが見えてくる。


「あ!そっかー!すごーい!なんで?どうして思いつくんですか?」


「こっちの三角形といくらにらめっこしてても、ダメ。使えそうな公式を一旦捨てる。発想の転換。じゃ、これは?」


って先生がノートにササッときれいな図形を描いて、類似の問題を作ってくれる。


難しくて悩んでると、先生が「頭かてーな」って呟いて、また意外なところに補助線を引いた。


「どう?」


まるで、手品みたい。


「なるほどー!すごい!」



「『すごい!』じゃねーよ。これくらいできなきゃ」


私がココアを飲もうとすると、


「こらっ」


「え?」


「この問題解けるまでお預け」


「え?」


「やってみ」


って腕組みしてソファにもたれた。


「は、はい」



何度かやってるうちにコツが掴めてくる。


「はい、正解」


「やった!」


思わずソファの上で、跳ねた。



先生があたしを見ながら、ニヤッと笑って、低い声で、



「気持ちいいだろ?」

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って言った。



先生…///


お髭とか喉仏とか腕まくりした腕に浮いた血管とかから、男の色気がダダ漏れた状態で…



「気持ちよくね?」



ってあたしを探るように見る。


鉛筆をくるくる回す先生の指先。



なんか…ちょっと…へ、変な気分に…。



「は、はい…き、き、きも…///」



ダ、ダメだ。言えない…!



「ハマるとすげー気持ちいいよな。俺、大好き」


ってニヤニヤして背中を丸めてノートに向かう。鉛筆を走らせ、また問題を作る。


「図形」



…ですよね。


図形ですよね。


図形が好きで、ハマって溶けると…じゃなくて解けると気持ちいいですよね。そうですよね。


私、勉強しすぎて欲求不満なのかな…。




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