さて、しばし女絡みは忘れて(←)、仲良しカミセンを愛でたいなぁ〜と思いまして…。
なぜか、ランバダ剛健を妄想した私…ランバダってご存知?(・・;)
まずは、見目麗しき条先生のお姿拝見
一月のある日。
6限が授業がなくて空きだったので、俺は第二国語科準備室、通称条件部屋に行った。
ノックもせずに部屋に入ると、条くんが二人がけのソファに寝そべって、いつものように数学雑誌を読んでいた。
健くんは、授業に行ってるようで、いなかった。
こっちもノックをしなかったけど、条くんだって目線一つ動かさない。俺は空気か。
窓から射し込む光の筋の中を、埃が舞っている。
冬の日差しがソファに寝そべっている条くんの頭の向こうから、条くんを優しく包み込んでいる。
パーマの残った短い髪を午後の光が縁取っている。
条くんはノータイで、シャツは第2ボタンまで外していた。真っ白なシャツがレフ板みたいに光を反射して、ただでさえ綺麗な条くんの瞳に、白い星を作っている。
熱心に数学雑誌を読む条くんの目には、ウェーブのかかった前髪の先が少しかかっていて、その眉間にはいつものように皺が寄っている。
片手で数学雑誌を二つ折りにして持ち、もう片方の手の人差し指で軽く下唇に触れている。
その細い腰のあたりにできたシャツの皺さえかっこよく見えるから不思議だ。
黒のスラックスを履いた細くまっすぐな足を、肘掛の上に投げ出してクロスさせている。
黒の靴下も新品みたいにキレイだ。
条くんの服や持ち物が、くたびれていることは、まずない。(いい感じに古びて味が出ていることはあっても。それは、健くんも同じだ。)
オシャレに無頓着な俺は、靴下に穴が開いてることにも気づかなかったりするんだけど。
「コーヒー飲む?」
って声をかけると、
「…ん」
ってやっぱりこっちを見ない。難しい問題を解いてる最中なんだろう。
健くんのお気に入りの白い琺瑯のケトルで湯を沸かしてコーヒーを淹れた。
砂糖とミルクを添えて、邪魔しないようにそっとローテーブルに置くと、
「サンキュ」
と雑誌から目を離さずに言った。