ツイッターの方でちょっと話題に上がったのですが。

 

「和犬種でも猪に『ポイント』することがある」というテーマ。

 

この言葉の意味するところは、

1.そもそも猪猟において「ポイント」という動作は普通はない

2.そもそも和犬種は「ポイント」することが少ない

ということを裏で含んでいると思います。

 

でも実際は、冒頭のとおり「和犬種」でも猪猟において「ポイント」をする、というか見せる、ことがあります。

 

 

まず用語としての「ポイント」ですが、(一社)全日本狩猟倶楽部(いわゆる「全猟」さん)の用語定義を見ても、現代ではあいまいなところも含むものの、少なくとも次の2点が必要なようです。

①外見:犬が完全に停止している状態であること。

②内容:ゲームに直結していること。

 

冒頭の写真は鳥猟犬の競技会中の写真ですが、「ポイントする犬」であるポインターであり、かつ訓練の行き届いている犬であれば、あんな感じで藪の中のキジに向かってビシッと尻尾まで停止し「ポイント」します。

 

このように「ポイント」は、鳥猟犬や、鳥猟(主にキジ撃ち)の代名詞とも言ってよい動作であり用語なので、「え?和犬種で、しかも猪に向かって『ポイント』なんかする犬がいるの?」みたいな感じで、ときどき猪猟師界隈はザワつきます。

 

 

 

っで、結論を言いますと、猪猟においてポイントする和犬種の犬、はいます。

 

断っておきますが、私が知る限り、ポインターやセターのように犬種として「ポイントする犬」という和犬種はいないと思いますので、あくまで個々の犬の性格とか経験の延長に発現しているものと思います。

※和犬種でわざわざポイントするように訓練している実猟家はいないかと。もしおられるなら逆にお会いしたいです!

 

 

 

例えば、これは若かりしころの私の犬、白い和犬1号ですが。

 

訓練所の隅にいる猪を見つけるとその前で完全停止、猪ににらみを利かせています。

 

さきほどの全猟さんの定義で言えば、①完全に停止、②ゲームに直結、しているので、これだけを見ると「猪にポイントする犬」と言えなくもなさそうです。

 

ただし、1号はこの後の実戦においては猪に鳴いたり咬んだり追い回したりしてますので、「ポイント」を見せたのはこのときだけでした。

(その後は、山の中で恐怖で固まってしまった、ということはありましたが)

 

 

 

ほかの例でいきますと、去年も当ブログにアップしたような気がしますが。

 

こちらの犬。

 

まさにポイント中です。

 

写真ではもちろん静止画になってますが、この犬はハンドラーさんの目の前で猪を見て止まっております。

 

このときすでに実猟経験は何度もあります。

 

さらに通常、ハンドラー(親方)がこれだけ接近すると犬の方が勢いづいて猪に対して何かしら反応を見せることが多いのですが、この犬は距離を詰めるでもなくこの低い姿勢で固まったままでした。

 

 

なので、こんな風に私も近づいて撮影可能だったのです。

 

なぜなら、この犬が動かないから。

 

 

さっきの1号のように、一瞬、「ポイントっぽいこと」をする犬は結構見かけるのですが、ここまでビシッと止まる犬を目の前で見たのは初めてでした。

 

もちろん、ハンドラーさんいわく「山の中でも同じことをしよる」そうです。

 

 

鳴かない犬、ポイントする犬で猪を獲るベテラン猟師さんの話をときどき耳にすることがありますが、とても貴重な猟芸だと思いますので、もしベテランさんから話を聞いたときはぜひご自身の目で見てみましょう。

 

和犬系猪犬に対する考え方が広がると思います。

 

 

ポチっといただけると励みになります。

にほんブログ村 アウトドアブログ 狩猟・ハンティングへ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 犬ブログ 狩猟犬へ
にほんブログ村

 

にほんブログ村 犬ブログへ
にほんブログ村

 

AEGハンターズショップ

https://aeg-hunters.shop/

狩猟誌『けもの道2020春号Hunter's sprinG』好評発売中