今まで僕がギターや音楽をレッスンしてきた音楽学校などの決まったカリキュラムの中で可能な限り教え子たちの能力を引き出すという仕事は、相当ハードな事でむしろ教える側の人間が成長させれらるという非常に有難いものでもありましたが、僕自身束縛を嫌い時間に捉われるのが苦手なタイプなので、どうしても時間通りに守って授業をすることが出来ず、学校や他の先生に迷惑をかけていた思い出があります・・本当に申し訳なかったです。

そこから僕は個人レッスンと、自分自身で自由に内容をコントロールできる楽器店での「ギタークリニック」というものに仕事をシフトする事で、より自分らしさも発揮できる上に僕のクリニックを受けたいという人だけが訪れる環境でのレッスンになったのでとても健全な時間を過ごすことが出来ました。

改めて思う事はやはり如何にして自分に与えられた時間を有効に使えるかという事になります・・僕は教える側ですが、如何にその限られたレッスンの時間で教える人に対して効率よく的確にアドヴァイスをして上達させるかというのが勝負です。見ているだけで勝手に盗めてしまう人もいれば同じことを何度も繰り返し教えなければいけない人もいます。グループレッスンは効率はいいですが本当に物事を教えるならそれぞれが持つ個性を教える側の僕がしっかりと把握、理解せねばなりません。

逆に教わる側も当然ただ教わるだけでなく、教えてもらう人の意図や思いをしっかりと受け取りそれを自分の糧にして血肉とし確実に時間の中で変化していく・・そしてその時間で得た情報をさらに自分の時間を上手く活用して昇華させては定着するという繰り返しを行えるか、という事になると思います。 僕がレッスンを行う際にあらかじめある程度質問したい内容や教えてもらいたい事をまとめてくるように何度も連絡するのはそのためです・・楽しく充実した時間はあっという間なのです、だからこそ詰め込むこともそういう時には大切なので予めプライオリティを決めておくことが大切だと思います。

 

(つづく)