キラウエアの噴火について | 「ハレ ロミロミ オ ケカイマリノ」オーナーブログ  Nohona Hawai'i ーハワイ島暮らしー

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ハワイ島で「ハワイアンから見たハワイ」をシェアするプログラムThe Roots Of Aloha やロングライフロミロミのスクール&クリニック「ハレ ロミロミ オ ケカイマリノ」のオーナーをしています。そんな私のハワイでの生活、Nohona Hawai'i。


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キラウエアの噴火について、引き続きご心配の声をいただきありがとうございます。

 

これまで何度かフェイスブックで状況をアップしてきましたが、来週からは「ハワイ島でしっかり学ぶロミロミ1ヶ月」のワークショップもはじまりますし、実際にいらっしゃる生徒さんも、送り出す家族のみなさんも心配なことと思います。

 

そこで現在の状況をまとめてみました。

今日はあとからも見返しやすいように、しかも長いのでブログで。

久しぶりのブログがこんな内容でなんとも複雑ですが。。。

 

 

まずは今の状況。

 

日本での報道とはすこし温度差があります。

一番わかりやすいのはこの図かな。

 

左:人々が想像しているハワイの溶岩流

右:実際のハワイの溶岩流

 

 

 

そうなんです、現在噴火がおこっていてその影響がでているのは本当に本当に広いハワイ島の一部のエリアです。

 

オアフやらマウイ含めたハワイ諸島全体でみるとほんとうに端っこの部分。

(囲ってあるのが安全な地域です。ほとんど 笑。)

 

 

 

この一部のエリアで撮影された映像が日本のニュースでもたくさん配信されていてキャプションは「キラウエア大噴火」だったりするので、そりゃみなさんビックリしますよね。渡航を懸念されるのも当然ですが、今現在、渡航はまったくもって問題ありません。

 

 

たしかに噴火しているエリアでは未だ勢いは衰えず、ハリウッド映画の特殊映像かと思うような目をみはる光景が広がっています。

住み慣れた家や丹精込めた庭を失った人たちの気持ちを思うといたたまれませんし、被災地を守るために奔走している人々には頭がさがる思いです。

その人たちへの思いは今は本題でないのでおいておいて、現状を。

 

 

ワークショップが開催されるヒロエリアはまったくもっていつもの日常です。

 

スーパーでの買い占めのようなこともおこっていませんし(年に何回かのストーム警報の前は水などが売り切れるのに、です)、ビーチでもいつものように家族がのんびりすごしています。

お店もオフィスも学校も通常通り。

 

外に出ても硫黄の匂いを感じることもありませんし、火山灰も降っていません。マスクも誰もしていません。

体感できるような地震もほぼないのですが、今日は1回だけ私が住んでいるパパイコウ(ヒロのダウンタウンから北に車で10分)でも感じられる地震がありました。

とはいえ、震度2くらいかな。

 

ヴォグ(ヴォルケーノ+フォグの造語、二酸化硫黄を含む火山性ガス)に関していえば、ここ何年も噴煙が常にあがっているハワイ島ではいつものこと。

普段から風向きにより強くなるのですが、その時はやはり通常よりは濃いようです。

ただしこれも通常のトレードウィンド(北東の風)が吹いているときは問題なし(カウーやコナに流れます)、ときおり南風が吹く日にはヒロにも流れてきます。

敏感な方、喘息持ちの方、アレルギー体質の方などは体調が悪くなることもあると思います。(頭痛やだるさなど。)

そういうときはなるべく屋内で、そしてお水をたくさん飲むと良いです。

 

 

参考までに、Vogの今の状況

http://mkwc.ifa.hawaii.edu/vmap/hysplit/

 

ね、ヒロにはまったくかかっていません。

 

 

 

 

我が家のあるパパイコウはさらにもっと安全。

現在噴火が起こっているのは活火山のキラウエア。

その母体ともいえるお隣にある大きな山がマウナロア。こちらもいつ噴火してもおかしくない。

そしてパパイコウはそのまた隣のマウナケアの裾野にあります。マウナケアは休火山で今のところ噴火の心配はありませんし、キラウエアで起こっている地震も伝わりにくいです。

 

 

 

 

我が家があるパパイコウはグリーンゾーン、安全です。

 

 

 

 

 

さて。

そして実際に噴火が起こっているプナの状況

ここからはシリアスなお話です。

 

レイラニエステイツでは残念ながら噴火の勢いはとどまることなく、今もどんどんと溶岩が流れ広がり続けています。

 

噴火が始まった当初は溜まっている溶岩が流れ切ってしまえばおさまるのかなあ、1週間くらいかなあ、なんてわたしものんきに考えていたのですがどうやらまだまだ続きそうな様相です。

 

現在のフィッシャー(溶岩が流れ出ている亀裂)は24箇所、ほぼ一直線上にならび、それぞれの亀裂から断続的に流れているようです。

このフィッシャーはレイラニエステーツというプナ地区の住宅街でおこっているのですが、そこから流れ出た溶岩は現在、海まで到達し、いくつかの道も遮断しています。

 

 

こちらが最新の溶岩流のマップ

https://volcanoes.usgs.gov/volcanoes/kilauea/multimedia_maps.html

 

 

 

このレイラニ地区では火山性の二酸化硫黄(SO2 )の濃度も濃く、風下では植物は茶色く枯れ、人間が立ち入る場合もマスクが必要です。

このもうちょっと先のエリアは、ハワイ島でも屈指のパパイヤの産地なので、この先、パパイヤの出荷量が減ってしまうだろうなあと心配。

(余談ですが、ヒロのファーマーズマーケットでは5個2ドル、240円くらいで売ってるカポホ産パパイヤが、渋谷ヒカリエの千疋屋では1個2200円で売ってた!)

 

 

そして現在、近隣の住民の大きな心配のタネのなっているのが、プナ地熱発電所( Puna Geothermal Venture, PGV)。

 

ここはハワイでも唯一の地熱発電所です。

地熱発電というのは火山地帯に穴を掘り、マグマの地熱であたたまった蒸気の力を利用して発電する方法。

 

地熱発電のしくみ(日本のサイトです)

http://www.sbenergy.jp/study/illust/geothermal/

 

石油もいらないし、一見エコなのですが。。。

ハワイに関していえば、溶岩台地はペレの体そのもの。

そこに1500メートルから2500メートルの穴をいくつも開けて蒸気を確保するための井戸をほる必要があるため、80年代に建設がはじまったときには住民による反対運動もおこりました。(1993年に発電開始)

今回の溶岩流、ここにまっすぐにむかっているようにも見えるため、ペレがここを掃除(排除)するために来た、と考えている人たちもいます。

またこの地域は活火山のリフトゾーン(亀裂がたくさん入った噴火の起こりやすいエリア)なのでその岩盤に深い穴を開けたことこそが今回の噴火を誘発したとみるむきも。。。

 

ニュースによると引火の危険のあるペンタン(タービンを回すための媒体)はすでに運びだされ、現在、11ある井戸(穴)は水で冷却、減圧され、冷却がうまく行かなかった一つの井戸にはベントナイトで埋めたので対策済み、だそうです。

(ちなみにベントナイトとはお顔のクレイパックにも使われる白いクレイ、フェイスブックではペレにクレイパックしてどうするの、と揶揄されていました💧。)

 

実は昨日、このPGVの井戸の二つに溶岩が到達しました。

ここで懸念されているのが爆発と硫化水素(H2S )の発生。

今のところ、硫化水素は検知されていなく、 PGVサイドは安全と言っていますが、、、

地熱発電所に溶岩が流れてきたという前例はなく、万が一の被害規模がどうなのかなど、住民の心配はつきません。

 

 

もう一つ、心配されているのが、ボルケーノナショナルパーク(火山国立公園)内にあるキラウエアの頂上のハレマウマウ火口の噴火。

 

観光などでキラウエア火山が含まれている場合にみなさん見に行くのがこちらの火口で、これまでも長いこと噴煙をあげていました。

 

こちら、今回の噴火が起こる前のハレマウマウ

 

 

今回のレイラにエステイツで溶岩が流れ出たことによってこの火口に溜まっていた溶岩の水位(溶岩位?)が下がり、火口の岸壁が崖崩れをおこしたり、また地下の水分が多いところまで水位がさがることによっておこる水蒸気爆発が懸念されています。

 

 

ハレマウマウの火口(左)と現在溶岩が出ているところ(右)の関係。

 

 

 

実際にある程度の規模のものはもう何度も起こっていて、空高くあがる噴煙、そして火山灰が確認されています。

(この火山灰も今のところ局所に限られていて、ヒロのあたりでは全く影響ありません。)

こちらはこのまま、中規模のものが続く感じで広範囲に影響が出るような大噴火はないんじゃないかな、と素人ながらに勝手に予想しています。

(ちなみにこの火口から溶岩が吹き上げるような噴火は懸念されていないようです。)

 

 

このボルケーノエリアに住んでいる方たちも避難することなく生活していますし、ボルケーノナショナルパークがクローズされている以外は脇を走るハイウェイも通行規制などはありません。

 

 

このさき、噴火がいつまで続くのかは、なかなか予測が難しいようです。数ヶ月、もしかしたら年単位なのかもしれません。

ペレのみぞ知る、と言ったところでしょうか。

 

 

 

現在、ハワイへの渡航を予定されているみなさま、自然が相手のこと、100%安全ですので安心してハワイ島に来てください、とは言えません。

ただいつどこでまだ大地震がおこるかわからない日本とあまり危険度は変わらない、むしろ今回の噴火は場所が決まっているだけにそれさえわきまえていれば、危険なことはそうそうないと思っています。

 

家を失って悲しみ打ちひしがれつつも、もともとペレの土地だからと受け入れている人々。

それを支え助け合う地元の人々。

目の前でくりひろげられるペレによる破壊と創造。

ある意味、ハワイのハワイたるゆえんがとても感じられる時でもあります。

 

私のワークショップに参加を予定されている方だけでなく、この夏ハワイへのご旅行を予定されている方たちもどうかキャンセルすることなく、ぜひハワイを訪れてください!

ペレへの敬意だけは忘れずに。。。

 

 

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