スカウトの掟に「友情に厚い」がある。班活動をベースとしたボーイ隊にとって、活動を円滑に意義深いものにするためには、友情は非常に大事である。「誠実」が知とすれば「友情に厚い」はである。仲間を愛し、ともに歩む感覚は、今の社会とても作り出しにくい。

 

個人が大切にされ個人の能力を伸ばすことに、教育の方向は傾いている。そのために今のスカウトは非常に忙しく、仲間と時間を共有する時間も限られている。その中で、細くかもしれないが、幼少から大人まで長い時間をかけて、竹馬の友的な友情を育めるのが、ボーイスカウトの利点である。

 

また、スカウト運動はグローバルであるから、国際交流をスカウト交流を介して行えば、異文化の前提での、人間としての広い友情を体得できる。同じ理念のもと活動していることが、その助けになる。これもスカウト活動の良いところだと考えている。