さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-(ドルビーシネマ版) | 若宮桂のブログ・空と海がぶつかる場所

あれから二年、若者は逞しく成長した。
時は流れ、いま再び汽笛が鳴る。
そして、永遠に還らない青春の日の浪漫と想いを乗せて汽車がゆく。
忘れえぬメーテルへの想いと、輝かしい未来への夢を追って少年の旅は続く。
そこには、想像もできないミステリーが待ち受けていた。
遥かとおい宇宙の彼方で、すべての謎がいまこそ明らかにされる。

「劇場版」に続いて劇場公開された「さよなら銀河鉄道999-アンドロメダ終着駅-」の、そのドルビーシネマ版を見てきました。
見たのは先週の土曜。そこそこ忙しく、書くの遅くなりました。ウイルスで延期中止にならなくて本当によかった。
この作品も最初に見たの確か中学生の時で何度も見ており、今ではLD版も持っていますが、それでもやはり映画館で見るのは有意義と思いました。


鉄郎。いつかおまえが戻ってきて大地を掘りかえしたら、儂等の赤い血が流れ出すだろう。
此処は、我々の星だ。我々の大地だ。
その赤い血を見るまでは、死ぬなよ。儂等のせがれよ。
(999に乗りなさいとメーテルの声が吹き込まれたメッセージカードを手にし、来るかどうかも分からない999号に乗るという鉄郎を、命を懸けて送り出した名も無き老パルチザンの最後の台詞)
演ずるは名優、(故)森山周一郎さん。「倅(せがれ)」、という言葉の美しさよ。
多くの人はこの冒頭の999に乗るまでのシーンに引き込まれます。

親から子へ、子からまたその子へ血は流れ、永遠に続いていく
それが本当の永遠の命だと、俺は信じる
(映画ラストで地球へ帰る鉄郎を見送るハーロックの台詞)
演ずるはやはり名優、(故)井上真樹夫さん。
永遠の命を謳う、女王プロメシュームをはじめとする機械化人。
だが、彼等が摂取していたエネルギーカプセルは、実は各惑星から捕らえてきた生身の人間から機械的に取り出した、命そのものだった。
これが永遠とやらの正体なのかと、子どもの頃初めて見てたいへん衝撃だったのを憶えています。