バルセロナへの旅 (3日目その3) | 草木染の毛糸屋さん

バルセロナへの旅 (3日目その3)

2015年8月31日(月)


ランブラス通り


ランブラス通りの観光は明日の予定だったし、今日は目的が違うので、さっさと歩きすぎようと思った。


起点


ほんとにここから10分で着くのかな、わたしの気持ちはそれでいっぱい。正直、ランブラス通りを愉しむ気分ではなかった。通りにいるのは観光客ばかり、みな、のんびり散策している(ように見える)。観光客が群がるカナレタスの泉も無視。


さっさと歩きたいのだけど、人が多くてさっさと歩けない。


人の波に載って、歩いていると、韓国人カップルに写真を撮ってと頼まれた。韓国人であることを確認して、「ハナ、トゥル、セって言うね」と言うと、彼女の顔がにぱあっと笑顔が広がった。花が咲いたようだった。写真ベタなわたしでも、これなら、いい写真が撮れたと思う。Enjoy Barcelona!と言い合って、別れる。


このふたりのおかげで、急がなきゃモードがちょっと和らいだ。

海に向って歩きながら、好きだなあ、気になるなあという景色は写真に撮ったりもした。





もとは修道院? 大学の学舎?


白い銘板に「Rambla dels Estudis」と「La Rambla」と書いてある。帰国後、「parroquia de la Mare de Deu de Betlem(ベトレム聖母教会?)」と言うカトリック教会だとわかりました。



街並みが好き。





あっ、ポケリア市場(サン・ジュゼップ市場)だ。


朝から大量の人が吸い込まれていく!


面白い建物発見!



よくよく見ると、ますます面白い。Voyon voir(見てみよう)!


壁のアクセントは開いた傘と団扇/扇子、壁からは広げた扇を背中に乗せた龍と黒い傘が突き出している。下のほうの壁の絵は、これ、日本人っていうか、傘持ちの男衆を従えた花魁に見える。


あとから知ったのですが、この建物はCasa Bruno Cuadros。建築当時は1階が傘屋だったそうで、それを建築家のジョゼップ・ヴィラセカが1883年に当時流行のモデルニスモを意識して改装した。ジモティには傘屋さんとして知られている。


ヴィラセカは、モデルニスモ以前のスタイルに様々な異文化の要素を組み合わせて、道行く人々が「おもろいやん」と思ってくれる建物にしたかったんだそうです。で、日本の印刷物から借用したり、中国の龍を持ってきたりした、というわけ。現在は銀行が入ってる。








リセウ劇場の近くにミロのモザイク画がある。


人波が切れるのを待つまでの余裕はなく… ランブラス通りも半分以上歩きすぎた。




書割みたいにみえて、ちょっと面白かった。




バルコニーの欄干がステキ。





外壁が壁紙みたいな建物も多い。こういうのが流行った時代があるのかな。




路地を覗く。ほんとは奥に行きたくってたまらない。


ゴシック地区のどこかに出るんだろうな。



ルータデルモデルニスモのバウチャーブックをもらいに


ランブラス通りの終点、コロンブスの塔が見えたが、そのすぐ手前にひとつだけ背の高いビルがある。どうやらこれが目的地らしい。ほかに21階が存在するようなビルはない。


正面玄関からエレベータホールに向って歩いていくと、警備員が飛んできた。Hola!の後は英語で「21階に行く」というと、英語で「モデルニスモのバウチャーだね。まず、こっちで…」とロビーの正面壁の前のボタンのついた機械に連れて行ってくれた。彼が21とボタンを押すと、アルファベットが表示される。それから、そのアルファベットのエレベータの前で待つのだ。


Gracias! (すっかり得意なことばになった)と言うと、


「帰りは1じゃないよ、0を押すんだよ」と2回念押ししてくれた。


わかりました、と言えたらよかったんだけど、Etiendo(わかります)の過去形がわからないので、Gracias! I got it.と半端な返事になった。


エレベータの箱の中にはボタンがない。指定されたエレベータに乗ると、扉が閉まって、21階に運ばれた。


エレベータから降りて、辺りを見回すと、「Modernism Route →」と書かれた紙が貼ってあった。矢印に沿って進むと、事務所があった。中にいた女性が、本の奥付にタイムスタンプを押して、バウチャーブックをくれた。


「バウチャーは今日から1年間有効なの。本とバウチャーを持っていれば、あなたでなくても、使っていいのよ。だから、帰国した後で、バルセロナに行くお友だちがいたら譲ってあげてね。そうそう、地図をまだ渡してなかったわ」


地図? 


ルータデルモデルニスモの対象建物が1枚にまとめられたスペシャルな地図でした。


帰りは、言われたとおり、0を押してエレベータを呼ぶ。ロビーに戻ると、件の警備員がそのビルを利用している女性ふたりとしゃべっている。帰りがけに、Thank you for helping me。Adios.というと、Adios! Enjoyと手を振ってくれました。