八雲神社 (津市河芸町一色)


伊勢国奄藝郡
三重県津市河芸町一色409
(鳥居を潜り境内に駐車可、ただしやや狭いので要注意)

■旧社格
村社

■祭神
須佐之男命
[配祀] 倉稲魂命


津市の北端近く、河芸町(かわげちょう)「一色」集落の西端に鎮座する社。海岸からは500m余り、かつては「豊津の浜」と呼ばれていたようです。
◎三重県神社庁は社伝によればとして、━━三井家旧記に、弘治元年(1555年)三井治郎左エ門高次長子高治が、江州佐々木四郎高綱の鎮守神である牛頭天王を勧請奉祀するとあり━━としています。そしてさらに━━佐々木氏の一統であった三井治郎左エ門高次と高治の父子は一族郎党三十余人を率いて紀州路を転戦の末、戦に負けて豊津の浜に辿りついたという。当時は家屋もまばらで殆ど人影もない。空腹に耐えかねた武士たちは、ザルに入れてあった「よまし麦」をむさぼり食い、そこへ家人が帰って争いとなったが、事情がわかって事無きを得、三井の残党はこの地に住みつくことになった。そして前記の牛頭天王を勧請となったというのである━━という創建説話を掲げています(一部誤字等補正済み)
◎当社例祭の「ざるやぶり神事」が有名で、津市無形民俗文化財に指定(詳細は案内板を撮影した下部写真にて)。これは上記の三井の郎党の所業に倣ったものとされています。


鳥居を潜る際、大型車は要注意。



ご本殿

境内社


奉納されたざるの石碑が鳥居横にあります。




*誤字・脱字・誤記等無きよう努めますが、もし発見されました際はご指摘頂けますとさいわいです。