春日神社 (太子町春日)


河内国石川郡
大阪府南河内郡太子町春日1642
(境内に駐車可、道は細いので要注意)

■旧社格
村社

■祭神
経津主神
天児屋根命
建見雷神
誉田別命


「二上山」の西側麓、小高い丘陵頂近くに鎮座する社。付近は「王陵の谷」と称される旧「磯長村(しながむら)」、飛鳥時代の御陵が多く築かれた地。社前には「竹内街道」が走っています。
◎社頭案内には、━━伝説によると、西暦七〇〇年ごろに、この地に住まいしていた春日仏師が社を建てたのが本社の起源であると言われている━━とあります。
春日仏師とは当地に住んでいた稽文会(ケイモンエ)と稽主勲(ケイシュクン)という伝説の仏師父子のこと。長谷寺の仏像などを拵えたと伝わります。
◎「春日」との繋がりについては不明。民話として、稽文会は修行のために唐に渡るも皇帝にその腕を重宝されなかなか日本に戻られなかった、そこで「春日大明神」に祈りを捧げると願いが叶ったと。なぜ「春日大明神」なのかについては、海上はるか一群れの鶴を稽文会が見て祈ったからと。そして鶴は春日大明神の使いだからとしています。稽文会は鶴を彫り、その鶴が故郷へ連れ帰ってくれたと。
◎この「春日」集落には別に「春日西之宮(素盞嗚社とも)」が鎮座していたようです。明治の合祀令により科長神社に合祀、後に当社に合祀されたとのこと。ご祭神は素戔嗚命と天照大神ですが、当社が列記する中には見えません。



車で境内に上る場合、この細い急坂の参道を上らねばなりません。さらに二の鳥居前で右折れしますがここも要注意。



ご本殿は見えません。

境内社

拝殿から「二上山」(写真中央)を。