☆ 「イランカラブテ」
~笠山荒神社 倭笠縫邑~
桜井市立図書館にて見つけた書籍、
郷土史コーナーにありました。
一般には販売されていないようで、寄贈されたものでしょうか。
甚だ…怪しさを隠せません。
アイヌ語?
ホツマツタヱ?
この手の書など毛頭お相手はしませんが、
どうやら桜井市「笠」にお住まいの方による書。
郷土のみの伝承を著したということで
借りてみました。
そもそも笠山荒神社の地こそが
元伊勢「倭笠縫邑」ではないかと考えているため。
あらゆる伝承地を巡りましたが、
圧倒的にここが一番伝承が多いのです。
しかも伝承そのものが生々しい。
地理的なものを考慮するとなおさら。
結果として大した収穫は無し。
他者により既に表されたもの、
ことさら誇大表現しただけのもの、
ほとんどがそのようなものでした。
ところが1ヶ所だけ留意したい情報が…。
「神浅茅ヶ原 茅森には最も古いと云われてゐる石地蔵を室内に安置している。
地蔵堂としては大きな御堂があります。境内には石としても相当古い五輪塔の一部があり、多くの石塔が供養されています。
庚申塔を始め牛頭天王社 御幸天神宮が御祭りされております。(中略)
さて牛頭天王社の横に鎮座まします『御幸天神宮』であります。ここが原始(もと)伊勢であり元伊勢発祥地です。天照皇大神の御生誕であります。
御祭神は三柱です。
天照大日霊之命
倭大國魂之命
天津神玉杵之尊が
鎮座し、御祭りされており、元伊勢発祥の地即ち『原始伊勢』なのであります。ある研究者数人からは天照皇大神は笠が生誕地だと云われてきておりましたが何分小さな祠で天神宮とあるだけでしたので地元民としても気づくことなく今日まですごしておりました」
「神浅茅ヶ原 茅森」の具体的な場所については示されていません。
「神浅茅ヶ原」については当地も候補地ながら、現在にも「茅原」と地名が残る神御前神社の地が有力。
「茅森」についてはまったく不明。5kmほど南東の一帯の山中に「萱森」という地はあります。
別の箇所で「八王寺神社」があると記されていますが、これは「修理枝」の八王子神社のように思います。当地より北東2kmほど麓。こちらは元伊勢「倭笠縫邑」の候補地である小夫天神社の近く。そもそも笠山荒神社から小夫天神社など一帯を含めて「倭笠縫邑」であろうと考えているので、その中に含まれます。
まずは、この御幸天神宮とやらを探し出さねば!



