杵築神社 (狐井稲荷古墳)


大和国葛下郡
奈良県香芝市狐井580
(P無し、狐井城山古墳と合わせて参拝しました)

■祭神
須佐之男命


狐井城山古墳の北100mに鎮座する社。ご本殿背後は狐井稲荷古墳。
◎鎮座地は「狐井街道」と「堺街道」が交差する付近とのこと。おそらくは社殿西側を南北に走るのが「狐井街道」、南側を東西に走るのが「堺街道」かと思われます。
「狐井」には旧石器時代からの遺跡もあり、縄文時代には大和でもっとも進んだ地であったと考えられています。また弥生時代を経て狐井城山古墳と狐井稲荷古墳という、古墳時代中~後期の重要な古墳が並び、古くから発達した地と言えます。
◎当社創建由緒については社伝によると、楠木正成に仕えた赤土家二代正長が当地に拠点を移し、千早赤阪城の鎮守を勧請したとのこと。かつては福応寺の境内社であったようです。
◎境内には「狐井」の地名由来となった「きつねの井戸」(下部写真参照)や、「かたけ石」などもあります。
◎狐井稲荷古墳については後ほど記事UPします。昨年末(2020年11月)に巨大な子持勾玉が出土しました。長さ13cm幅10cmほどもあり、体積では最大のもの。
河内国の土師ノ里で発見されているものと形が酷似していることから、土師氏が関わったものと推されます。祖神である野見宿禰が角力(相撲の原型のようなもの)に勝ち、与えられた領地の伝承地「腰折田」は南西1km足らず。