伏見神寳神社


山城国紀伊郡
京都市伏見区深草薮之内町68(伏見稲荷大社内)
(無料P有、ただし常にほぼ満車)
(アクセスは本文内に)

■祭神
天照大御神
[相殿] 稲荷大明神


伏見稲荷大社の御神体山である「稲荷山」山中、奥社奉拝所から5分ほど昇ると鳥居群から右手へ外れて当社へ向かう案内が立てられています。ちょうど「根上りの松」のわずかに手前。そこから150mの山道。
伏見稲荷大社からの案内は無く、おそらく管轄外の独立社かと思われます。また境内には社務所も設けられています。社頭案内石板には下部写真の通り新興宗教や寺院等にありがちな、少々過ぎたと思われる内容が記されています。
◎ところが創建は平安初期とされ、山頂付近に鎮座していたようです。また「大神宝使」という役人が朝廷から遣わされたり、宇多天皇の崇敬も厚かったようです。
◎社名の「神寳」とは「十種神寳」のこと。つまり饒速日命が降臨する際に授けられた御神宝「天璽瑞宝(てんしずいほう)」。
社頭案内は意味不明瞭なため、その実を窺い知ることはかなわないものの、「十種神寳」が当社に奉安されておりその御守として太祖である天照大御神が奉斎されているということでしょうか。
◎「十種神寳」は石上神宮に鎮まる三座のうちの布留御魂大神が、それに宿る神(稜威)とされています。ただし行方は不明とされており石上神宮には存在していません。
一説には摂津国住吉郡の楯原神社(記事未作成)にあるとも、出羽国の唐松神社(未参拝)にあるとも。また当社にという説もあり、「大神宝使」という役人が遣わされているという伝承から、可能性はあるのだろうと考えています。


おもかる石

境内社