丸田神社


丹後国熊野郡
京都府京丹後市久美浜町甲山1313
(P有)

■延喜式神名帳
丸田神社の比定社

■祭神
宇氣母智命


丹後国熊野郡(現在の京丹後市久美浜町)の霊峰「甲山(兜山)」の南東麓に鎮座する社。
◎山頂の式内社 熊野神社が奥宮、当社が里宮という位置付け。当地は古代「丹後王国」の中心地、現在は寂れた古社ではあるものの、丹後古代史を彩った重要な社かと思います。
「甲山」の中腹に突き出た「人喰岩」が座し、当社とその「人喰岩」との間には古代祭祀場が発見されているようです(現地未確認)。また当社社前を流れる川はかつて入り江であったとされ、その対岸には「拝岩」という磐座が座しているとのこと(二度のチャレンジで未だ見つけられていません)。社頭案内板に簡潔に記されています(下部写真参照)。上から熊野神社人喰岩、古代祭祀場、当社、拝岩が一直線に並んでいる可能性も(今後、調査していきます)
◎なお地元民の間では「人喰岩」を「じじ岩」、「拝岩」を「ばば岩」と呼んでいるようです。

奥宮 熊野神社・「人喰岩」 







社前を流れる川。かつては入り江であり、フグがいくらでも捕れたとか。「甲山」からはメノウや水晶も採れたらしく(現在は枯渇)、また対岸の山は鉄の産地。古代人にとっては格好の居住地であったと思います。なおこの対岸のどこかに「拝岩」が座しています。