天神社・美統神社
(てんじんじゃ・みすまるじんじゃ)


大和国添上郡
奈良県山辺郡山添村大字北野1458
(鳥居を潜り神宮寺境内に停められるが普通車は非常に困難)

■旧社格
村社

■祭神
天御中主尊


背後の山中、「天神の森」に座す「明神岩(明神窟)」に対する祭祀を創祀とする社。山添村に数多く見られる縄文時代、あるいは旧石器時代からの巨石信仰の一。
◎当社は天神社と美統神社との二社からなります。天神社が鎮座するところに、「大字北野」内の神社を大正時代に合祀した美統神社が創建されました。
◎その天神社は、「明神窟」に天御中主尊が降臨したことをもって創祀とし、縁起十九年(919年)に神託があり現社地に社殿を創建したと、当社縁起書や社伝にはあるようです。現社殿は応永年間(1394~1428年間)に建てられたもの。このときは菅原道真公がご祭神にされたとか。明治に天御中主尊に祭神替えされています。そもそも創祀の頃は神名など無かった時代、いずれにしても後から宛てられた神名と言えます。
◎いつの頃から「明神岩(明神窟)」などと称されるようになったのでしょうか。山添村では星など天体にまつわる磐座が多く見受けられます。これはたまたま山添村に磐座が多く残っているため判明しただけのことで、山添村に限られることではないのか、それとも山添村特有のものなのか。課題の一つとして考えています。