奴奈川神社 (糸魚川市田伏)


越後国頸城郡
新潟県糸魚川市田伏南村569
(境内に駐車可)

■延喜式神名帳
奴奈川神社の論社

■旧社格
郷社

■祭神
[配祀] 大日霊尊 八千矛命


糸魚川市の海沿い近く、「翡翠の女王」奴奈川比売命を祀る社。
式内社 奴奈川神社は計4社が論社が挙げられ、当社はその一。他の論社は天津神社、天津神社の境内社である奴奈川神社、白山神社(いずれも糸魚川市、いずれも未参拝)。翡翠の産出地である姫川にもっとも近く、「一の宮」とも称する(厳密には一宮ではない)天津神社、あるいはその境内社がもっとも有力でしょうか。奴奈川比売命にまつわる伝承地は糸魚川市界隈のあちらこちらにありますが。いずれにしても当社地は奴奈川比売ゆかりの地、あるいはその後裔氏族ゆかりの地であろうと思われます。
記や万葉集などには大国主と奴奈川比売命の美しいロマンスの歌が収録されていますが、もちろん実際には出雲国による高志国の征服が行われたのであろうと思われます(居多神社の記事参照)。
創祀創建については社伝によると、成務天皇の御宇に市入命が越後国の国造となり、奴奈川比売命の御子である建沼河男命の裔である長比売命を娶り創祀したとされています。この建沼河男命は、四道将軍の一人で北陸方面に派遣された大彦命(=建沼河命)のことかもしれません。これは越後国一宮の彌彦神社のご祭神を大彦命する説の支えになっているようです。

*写真は2013年10月撮影のものです。