金拆社・天宮社・神室社・大峰社 (大神神社末社)
(かねさきしゃ・あめのみやしゃ・かみむろしゃ・おおみねしゃ)


大和国城上郡
奈良県桜井市大字三輪字山崎
(いつも近くの道路の路肩に停めています、アクセスは下部写真にて)

■祭神
[金拆社] 宇都志日金拆命(ウツシヒカネサクノミコト)

[神室社] 靇神
[大峰社] 大山祗命



40社以上ある大神神社の摂末雑社の中でも、訪れるのに最難関の一社。「三輪山」の南麓から少し登った山中にひっそりと鎮座。
◎「大神神社史」(昭和五十年)によると、「老樹林立するのみ、山中に鎮まり坐す。共に社殿無し因って是地より遙祀す」と。この記述から判断して「三輪山」そのものを御神体、または三輪山中の磐座を拝しているものと思われます。どの磐座を拝しているのか不明。方角を考慮して頂の奥津磐座でないことは確か、禁足地内であるため公にされていない磐座でしょうか。
◎ご祭神の宇都志日金拆命については、ワタツミ神の御子神であり安曇氏の祖神。信濃国と対馬に祀られる社がみえる程度で、当社で祀られる由縁は不明。海神系ではあるものの、神名から鍛治神ではないかと思います。
天日方奇日方命については、記では大物主命の御子神、「高宮家系譜」では三代後などばらつきがあり正確なものは不明。「先代旧事本紀」においては都美歯八重事代主命の御子とされます。大物主命が事代主命と同神であるとする説の有力な手掛かりの一つ。
こちらに関しては本来は「三輪山」山頂にあったはずの神坐日向神社(現在は麓)のご祭神であることから、当社は奥津磐座を拝している可能性も考えています。

*写真は2018年10月と2022年1月撮影のものとが混在しています。


こちらが進入口(県道199号線沿い)。この50mほど東に道路が広くなっている所があり、いつもそこに停め置いています。
桜井市立学校給食センターが目印。一つ上の写真では奥に建物が見えています。

三輪山の南麓。左が給食センター、進入口はここから100mほど右へ、参道は真ん中よりやや左手辺り。

参道前の案内。入山は禁じられていますが、参拝は許されているようです。

幅1m足らずの山道。足下はもちろん、頭上のクモの巣にも要注意!私は引っかかり大惨事となりました。登拝時間は3分程度。

ご神木は枯れています。幹の太さから樹齢はわずか数百年程度でしょうか。

麓の「初瀬川」を。対岸は欽明天皇 磯城嶋金刺宮伝承地