活日神社 (大神神社 摂社)
(いくひじんじゃ)


大和国城上郡
奈良県桜井市三輪字活日川

■祭神
高橋活日命


大神神社の境内摂社。拝殿北側の参集殿の東側を狭井神社に向かって北側に歩くと(山辺の道)、ほどなく高台にある当社への石段が現れます。
◎紀の崇神天皇八年夏に「高橋邑の人、活日をもって大神の掌酒(さかびと)と成し給ふ」とあります。また同年冬に「天皇、大田田根子をもって大神を祭はしめ給ふ。是の日に活日自ら神酒(みわ)をささげて天皇に献り仍りて歌して曰さく ━━この御酒ならず 大倭なす大物主に 醸みし御酒 いくひさいくひさかく━━ 歌ひて神宮に宴したまふ」と。この活日命を祀るのが当社。
◎活日命は大物主神のお告げにより、一夜で最上の御酒を醸すことができました。記紀に記される最初の杜氏として、酒造関連者たちを始めとして今もなお厚い崇敬を受けています。なお活日命は高橋氏の祖神であり遠祖は栲幡千千比賣。添上郡の式内社 高橋神社(奈良市八条の佐保川沿い)の辺りの出身とされています(天理市櫟本町説も有り)
◎「大和名所図会」には「一夜酒社(いちやざけのやしろ)」と描かれています。