十二神社


大和国山邉郡
奈良県天理市竹之内町65
(P無、社前は車通行不可のため池の南側に路駐して徒歩5分足らず)

■延喜式神名帳
夜都伎神社の論社

■祭神
国常立尊
国狭土尊
豊斟渟尊
泥土煮尊・沙土煮尊 
大戸道尊・大戸辺尊
面足尊・煌根尊
伊弉諾尊・伊弉冉尊
大日靈貴尊


大和盆地でもっとも高所に位置する、「竹之内環濠集落」の東方最果ての丘陵地内に鎮座。
◎式内社 夜都伎神社の論社。宛てられています。他に論社とされるのは夜都岐神社と田井庄町 八剱神社。個人的には後に示すように、「日ノ谷」の龍王神社が源流であり、論社に含めるべきであると考えています。
◎江戸時代の伝承では、現在の夜都岐神社の社地と当社の社地である池を交換したとか。経緯は不明、部族間の移動があったのでしょうか、余計に複雑化しています。
つまり夜都岐神社の元社が当社であり、そのさらに元社が龍王神社ではないかと。
◎また全国の八剣社の総本山的な存在であったとも考えています。「八剱(やつるぎ)」→「夜都岐(やつき)」に変わったもの。そして熱田神宮別宮の八劔宮の源流ではないかとも。
◎この奥地は伝説の「火(日)の谷」、スサノオ神に斬られた八俣大蛇が剣へと姿を変えて再び地上に降臨したところ。「八つ岩」が座し、龍王神社が鎮座します。そこから布留川を下り石上神社へ、さらに下って石上神社へと神剣とともに神(龍神)が舞い降りたのではないかと考えています。
つまり、龍王神社こそがかつての式内社 夜都岐神社であり、八剱神社夜都岐神社も里宮もしくは部族の拠点移動に伴うものではないかと考えています。


真ん中に小さく見えるのが鳥居。





手前の岩座は「神岩」、降臨地か。

ニギハヤヒ神の降臨地、生駒山を望む。

中央やや左の右から二上山、葛城山、高天山(現在の金剛山)