4[夜盲症の人って、夜は何も見えないの?]

 

夜盲症 は、まったく見えないブラインドの方とは

決定的に違うところがあります。

それは、 光っている物なら見える ということです。

たとえば100メートル先にある 信号 が見えますし、

街灯 や 店のネオン も見えます。

 

私も以前は美しいイルミネーションや雄大な花火も見えていました。

ところが10センチ前の手の動き、

たとえばグーパーグーパーしてもまったく見えないのです。

もちろん足元も、人影も見えません。

これって晴眼者(健常者)の皆さんには理解できないことかもしれません。

私は昼間歩くより、夜歩く方がずーっと楽なんです。

不思議でしょう…!

 

それは昼間だと、目印になるようなものが見つけにくいからです。

暗くて足元が見えなくても、

複数の街頭やフェンスに埋め込んだライトなどを目印にすれば、

真っすぐ歩くことができるのです。

 

  

 

余談ですが、私の好きな 赤ちょうちん は見えますので、

よくそういう店にふらふらっと立ち寄ったものです。