皆さん、こんにちは。
佐伯恵太です。
俳優として活動している中で、日々たくさんのオーディションに挑戦しています。これは僕だけではなく多くの俳優や、芸能活動をされている方にとって、オーディションは避けては通れないものだと思います。
オーディションで力を発揮できるようになりたいというのは常々思っていることなのですが、そのヒントがこの番組の中にありました
又吉直樹のヘウレーカ!「なぜネコは人をメロメロにするのか?」
番組内では動物学者の今泉忠明先生がネコに関する様々な解説をされていました。その内容を、3つにまとめました。
①過去や常識に縛られずに、勝てる(生き残れる)能力を身につけるべし!!
まずは、ネコの祖先のお話。ネコやイヌの共通祖先は「ミアキス」と言います。
このミアキスが平原で暮らしていくうちに、集団での狩りが得意なイヌ科の動物に、一方、森の中で暮らしていたミアキスは隠れたり単独行動が得意なネコ科の動物に進化していったのです。
環境に合わせて進化していったわけですね
しかし、ネコ科の動物であっても、それぞれに特徴が違います。ライオンやチーターは主に平原で暮らすようになったので、平原での狩りを成功させる必要がありました。
そこで、ライオンは集団行動を身につけ、チーターは走るスピードに特化することとなりました。
一方、ヒョウは、隠れるのが上手い、スピードもあって、木にも登ることができるということでバランス型と言えるかもしれません。
また、ヤマネコは森の中で暮らしているので、現在でも身体が小さく、単独行動の方針を貫いているわけですね。
こんな風に、それぞれの環境で勝てる、生き残れるための進化を続けているわけです
僕がグッときたのは、環境に柔軟に対応しているということ。ネコであっても、平原での生活を選んだのであれば、そこで生き残る術を習得しなければなりません。
それは場合によってはスピードをあげることかもしれないし、集団生活を身につけることかもしれない。少なくとも、何もやらなかったら、死あるのみということです。
人間に置き換えて考えると、どうしても過去の成功体験に捉われたりしがちですし、自分でバラエティに出たいと言ったのに、俺は俳優だからと無駄にかっこつけたりとか・・・
今まで鍛えてこなかった部分のトレーニングはしんどいですし、性格を変えるということもなかなか難しかったりします。
そう考えるとやはり、ネコの進化に見習うべきところはたくさんあるなぁと感じました
②転位行動で緊張を和らげるべし!!
転位行動とはストレスを感じた際に取る、前後の行動とは全く脈絡のない行動のことです
ネコはよく爪を研いだり、毛づくろいすることがありますが、必ず狩りをする前に爪を研ぐ、身体を綺麗にしたい時に毛づくろいするというように毎回意味のあるタイミングでやっているわけではなく、転位行動としてやっていることがあるのだそうです。
日常的に転位行動を取ることで自分の気持ちを落ち着かせているのですね。
人間で言えば頭をかいたり、顔を触ったりするのが転位行動の例です。貧乏ゆすりなんかも、転位行動のひとつですね。
転位行動の内容や、TPOによっては、周りの人にあまりよく思われないこともあり得るので注意が必要ですが、自分はこうすれば落ち着けるんだ、ということを知っているだけで、オーディションなどもリラックスして臨めるのではないでしょうか
不安な時の貧乏ゆすりなど、人間の転位行動は動物的な行為が現れてしまっているだけ、という指摘もあるようですが、マイナスにならない範囲で、自分で把握しながら取り入れていければ良いのではないでしょうか。
また、一歩進んで人間ならではというところで考えるなら、行動だけでなく思考も使えると思います。
実際にオーディションの直前に、そのあとで何を食べるかなど全く関係ないことを考えることで緊張が和らいだ経験があるので、これからも積極的にこの方法も試してみようかと思います。転位行動に対して「転位思考」と名付けてみました
③落ち込むのは一瞬。すぐに切り替えよう!!
ネコって気分がコロコロ変わるように見えますよね。今泉先生曰く、本当に気分が一瞬で変わっているのだそうです。
そしてこれも、ネコが生き抜くために大事なことなのだそうです。
ネコ科の動物の狩りの成功率は約10%だそうです。ということは10回挑戦しても9回は失敗です。
その度に長時間落ち込んでいたり、次の狩りへの意欲を無くしていては、生きていけません。
そこで、すぐに切り替えるわけですね
これは本当に、特に日々オーディションを受けるようなお仕事の方は見習うべきところだと思います
もちろん反省は大事ですが、気づけば反省は終わったのにただただ落ち込んでいたり、そのせいで次の挑戦の意欲が落ちていたり。
そんなことってありますよね。すぐ切り替えることが正解と自分にも言い聞かせたいと思います。
落ち込まないようにするために感情を無にする、最初から全力で頑張らず、ダメでも凹まないようにする、ということもやってしまいがちですがそうではなく、毎回全力で挑み、それがダメなら落ち込む、ただしすぐに切り替えて次に進む。
これを徹底していきたいところです
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日々オーディションに挑んでいる方にとって大切なことが、ネコから学べるのではないかと思いました。
特に、俳優は感情を使って表現していくお仕事なので、不安なままオーディションを受けたり、現場においてもメンタルの切り替えができないというのは、致命的です。
ネコのように環境に合わせて柔軟に戦略を切り替えて自分に必要な力を身につけ、それを常に100%発揮していければ良いですね
ネコから学んだことを、実践したいと思います