さ行終了
略語があまり好きではない。
特に、
『告る』
という略語が。
今こうやって文を打っていて、
携帯電話の予測変換で『告る』が出てきた事に失望している。
『告白する』
あぁ、なんて耽美な響きだろう。
垂涎ものの甘酸っぱさ。
学生時代、友人(Y氏)に、
「圭祐、あの子にいつ告んの?」
と言われても、
「黙れ下郎、もう一度お母様の胎内からやり直してこい。」
と斬って捨てたものだ。
しかしそんなY氏も今や立派な社会人。
夏休み明けに、真っ黒に日焼けした肌、ピンクのワイシャツとボンタンで登校してきたY氏も今や立派な社会人。
私の父親に説教され、タコ殴りにされたY氏も今や立派な社会人。
怖い人達に絡まれて殴られそうになった時、何故か体半分だけガードしたY氏も今や立派な社会人。
その事件で一躍「半身でガード」という言葉を流行らせたY氏も今や立派な社会人。
「沖縄に行く!!」と言い残し、3年間鹿児島で過ごしていたY氏も今や立派な社会人。
つい最近結婚したY氏はやっぱり立派な社会人。
そして私の大の親友。
Y氏、結婚おめでとう。
お相手は私、相馬圭祐でした。