打ち合わせで神保町に。
かつて熱狂的に通った街。なんでもあると思っていた高校生の頃。

古本屋(中学の頃から、手塚治虫の初版本を買い集めていた。将来は古本屋になりたいとまで思っていた。今思うと暗いが、やっぱり手塚治虫は凄すぎる。学生服でアダルト専門店に行ったら、店の人に怒られた。)

普通の本屋(三省堂書店と書泉が二大巨頭。僕は書泉派。しおりが動物だったから。)

楽器屋(結局何も買わず、何も触らず今にいたる。)

中古レコード屋(スチャダラパーに影響を受け、マイルーツは歌謡曲にあると思い、和ものシングルを漁っていた。その頃得た知識が今になって役立っている。)

雀荘(高校生にも門戸開放されていた。)

いもや(とんかつ、天ぷら、天丼の各店あり。)

きしだや(本当の店名は知らない。今で言うアウトドアアメリカンカジュアルショップ?当時は珍しかった。岸田君という友人がここでしか洋服を買わなかったことに由来する。岸田君は今や立派な歯科医。)

などなど、街の隅々に思い出が宿る。
時は過ぎ、大学生になって、初めてライターとして小さい文章を書く仕事をいただき、テープおこしの仕事もやらせてもらったのが白水社。
唐十郎さんのインタビューだった。
そして大学卒業後、
初めて月刊誌ライターデビューしたのが祥伝社のBOON。
見開きのショップ紹介ページ。
初めて週刊誌ライターデビューしたのが小学館のヤングサンデー。
ココリコの連載だった。

なんだか不思議な縁がある街、それが神保町。