東京都民の貴重な水源、奥多摩湖(小河内ダム)に行ってきました。 | わくわく海賊団

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 ここはどこでしょう?

 緑いっぱい山の中でも、ここは東京です。
 東京は奥多摩にある小河内ダム(奥多摩湖)です。
 小学校のときに社会科見学で来て以来です。
「東京都民にとって、貴重な水源です」と
 教えてもらった記憶があります。

 湖畔はとても静かで、
 そばにある「奥多摩 水と緑のふれあい館」で
 その歴史を学ぶと何とも切ない気持ちになります。

 


 

 小河内ダムは、総工費約150億円、
 945世帯の移転と工事における87名の尊い犠牲のもと、
 19年の歳月を経て昭和32年11月26日に完成しました。

 945世帯約6000人が移転したと言われていますが、
 そのほとんどは旧小河内村の方々だったそうです。
 旧小河内村はダム建設にともない、その大部分が水没しました。

 奥多摩湖には「湖底の故郷」という
 旧小河内村をうたった歌があり、その歌詞が刻まれた石碑があります。

 
 作詞:島田馨也
 作曲:鈴木武男

 夕陽は赤し 身は悲し
 涙は熱く 頬ぬらす
 さらば湖底の我が村よ
 幼き夢のゆりかごよ

 あてなき道を辿りゆく
 流れの旅は 涙さえ
 枯れて儚き 想い出よ
 あぁ うらぶれの 身はいずこ
 
 別れはつらし 胸傷(いた)し
 どこに求む ふるさとよ
 今ぞあてなき さすらいの
 旅路へ上る 今日の空

 
 歌詞を記した碑が完成した際の除幕式には、
 旧小河内村の方々も招待されたそうです。
 そこで「湖底の故郷」を、
 東海林太郎さんという歌手が歌うと、
 参列者の涙はとまらなかったそうです。

 今日もわくわく海賊団にきてくださってありがとうございます。
 
 蛇口をひねれば「あたりまえ」に出てくる水に感謝しながら、
 ダムに沈んだ旧小河内村を想います。