EEGに関する論文① | Y

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The thalamus as the generator and modulator of EEG alpha rhythm: a combined PET/EEG study with lorazepam challenge in humans

Mathias Schreckenberger, Christian Lange-Asschenfeld, Matthias Lochmann, Klaus Mann, Thomas Siessmeier, Hans-Georg Buchholz, Peter Bartenstein, Gerhard Gründer

NeuroImage: Volume 22, Issue 2, June 2004, Pages 637–644


以下、abstract

 本研究の目的はロラゼパム投与(抗不安薬)前後による薬理学的α波の抑制について、EEG(脳波)α波のパワー値と大脳糖代謝の機能的関連性を検証した。
 10人の健常成人男性を対象とし、F18-フルオロデオキグルコース(PET用薬剤)PETとEEGの同時計測(プラセボ1、ロラゼパム1の単純盲検化試験)を実施。EEG パワースペクトルはフーリエ解析の平均化処理をおこなった。PETデータはSPM99を使用し、代謝とαパワーの相関を2条件(プラセボ and ロラゼパム)で検証した。
 プラセボ vs ロラゼパムの比較は、両側の視床、それに隣接する視床下領域、後頭皮質、側頭-島皮質で糖代謝の減少を示した(p < 0.001)。EEGαパワーは全ての導出で減少した(p < 0.001)。プラセボ条件では、両側視床、頭頂葉皮質のαパワーと糖代謝で正の相関を示した(p < 0.001)。ロラゼパム条件では、後頭皮質で検出できなかったのに対し視床、頭頂葉皮質で維持されていた(p < 0.001)。ロラゼパム条件とプラセボ条件の差の相関では、αパワーと視床の活動で相関を認めた(p < 0.0001)。
 これらの結果は、求心性の感覚とは独立している皮質-視床ループにより介在した視床の活動とαリズム間の機能的関係の仮説を支持する。

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今回の論文はボスから送っていただいたものですが、こっち関連の論文は読み慣れていないので全文目を通すのに苦労しました。次年度からスタート予定の研究は脳波がキーワードの1つなので、少しずつ読んでいかないといけません・・・


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