上・下肢関節疾患セミナー終了 | Y

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19日、20日の2日間にわたり兵庫医療大学で開催された「上・下肢関節疾患セミナー」が無事終了ビックリマーク



今回は2日間にわたり6人の講師の方々の講義を受けましたあせる



私は1日目の建内宏重先生(京都大学大学院医学研究科)の講義が最も印象深かったです。臨床と研究がマッチングしている点は私の目指すところでもありますメラメラ



その建内先生の講義内容を少し紹介したいと思います。「股関節機能障害の診方」というテーマです。



まず冒頭で触れたのは股関節のポジション。骨頭の1/2が臼蓋で覆われているとされる股関節は矢状面でみた場合、骨頭も臼蓋も前方を向いているために安定性の弱い状態になっていると(後方と比較して)のこと。



これを踏まえて、股関節屈曲約60°は機能的なNeutral Positionであり、股関節屈曲・伸展ともにモーメントを発生しやすい角度とおっしゃっていました。




また教科書に記載されているような筋の作用も股関節と筋付着部との空間的位置関係によっては反対の作用(Reverse action)になるのでエクササイズのときは注意が必要だとのことです。例えば梨状筋は股関節屈曲角度大きくなると外旋作用が弱くなるようです。肩であれば三角筋や大胸筋もそれにあたるのでしょうか?




最後に歩行時のPush Offを強く意識すると、逆にそのPhaseの股関節屈曲モーメントの減少するらしいです。立脚後期の股関節伸展を意識させるためにPush Offを意識させることは逆効果になると。これは私も臨床で感じていました。股関節の安定性が弱い方に足関節底屈筋が hyper toneになってることがよくあります。そのような方は股関節の運動に伴い足関節の筋も動員してきます。



建内先生は私たちが「なんでだろう」と疑問に思っていることを研究を通じて検証し、それを共有できるよう分かりやすく説明してくれましたニコニコ





有意義なセミナーでしたアメーバ講師の先生方、スタッフの皆様ありがとうございました音譜





解剖・運動学は見直さないとなぁひらめき電球





がんばりマースグッド!