佐藤慧 -世界に魅せられて-
  • 21May
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      「あの頂の向こうには、どんな景色が見えるんだろう」

      どこまでも駆け出したくなるような草原。空に向かって伸びるなだらかな丘。「あの頂の向こうには、どんな景色が見えるんだろう」きっと、少年チンギス・ハーンはそう思ったんじゃないかな。モンゴル語で「前」と「南」を同時に表す「ウヌム」という言葉があるそうだ。 「後」と「北」を表す「ホイトゥ」という言葉もある。領土のすぐ北が極寒の地であるモンゴル帝国は、南へ、南へと進んだのだろうか。東の果てには海を隔て、二度も進撃に失敗した日本があった。南へ、西へ、少年チンギスの夢は果てしなく広がっていったに違いない。丘を登り、谷を渡り、山を越えてチンギスは、彼の世界の最果てとも思える山脈へと到達する。現在のモンゴル国境最西端に聳えるは、モンゴル国最高峰の「フイテン山(4374m)」。「あの頂の向こうには、どんな景色が見えるんだろう」青年チンギスの好奇心は彼をその峰へと誘ったに違いない。何十万という屍を積み重ね、苦労の末に彼が見たもの、それは、遥か彼方まで、彼の想像を凌駕して広がる無限の世界だった。その景色を見たときの彼の心境を僕はまだ想像できない。自分の小ささを思い知らされ、全てを知ることは出来ないと悟った絶望と、命尽き果てるまで、この世界には未知のものが存在するという限りない希望。きっとそれは、細分化された「情報」という、肉体感覚の伴わない言葉に囲まれて育った近代社会の人間には想像も及ばないほどのエクスタシーだったと僕は思う。「あの頂の向こうには、どんな景色が見えるんだろう」それはいつだって、胸の中心に火を灯し、僕はその火の示す羅針盤を信じて生きてきた。「未知」は、覚悟なき人間に「不安」を与え、その命を燃やし尽くそうとする人間には「希望」を与えてきたのではないか。「言葉」は「種」に過ぎない。その「言葉」が、実態を伴わずに「概念」を形成したら、きっとそれは芽吹くことなく腐るだろう。でも、「言葉」は「種」なんだ。自身が太陽となり、その「言葉」に光を注ぎ続ければ、きっとそれはいつか芽吹き、芳しい花を咲かすだろう。僕はまだ、「絶望」を語れるほどに世界を知らない。「あの頂の向こうには、どんな景色が見えるんだろう」そんな少年のような好奇心が、僕の命の原動力だったりする。それを再確認するために、今僕はモンゴルにいるのかもしれない。

  • 05Mar
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      死生観WEBアンケート

      私達スタディオアフタモード総合研究所は、教育現場で聞かれる死生観にまつわる教育が困難である、という教育現場の声を受け、教育に使用でき、さらには教育の指針となるようなデータの作成を目的として「個人的・社会的要因の死生観への影響」についての研究を行っております。そのため、本研究において必要な調査を行いたく、大変恐縮ではございますが、アンケートにご協力いただきたくお願い申し上げます。なお、アンケート内容につきましては全て無記名方式で実施しており、アンケート結果につきましても統計処理をし、個人が特定されないよう十分に配慮した上でメディアおよび関連学会において発表させていだきます。どうぞご協力お願いいたします。アンケート内容につきましては株式会社スタディオアフタモード倫理委員会の審査を経ております。【死生観アンケート】 http://bit.ly/1ly9A9u【株式会社スタディオアフタモード倫理委員会】 http://bit.ly/1eV64CH死生観とは、社会の根底を築く最も根源的な価値観だと思います。これからの社会を考える上でも、今自分たちが置かれた状況から目を逸らすわけにはいきません。日常的に数え切れないほどの命が儚く消える世界に、少しでも光を。

  • 28Feb
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      「Fragments 魂のかけら 東日本大震災の記憶」発売

      ★【写真集発売のお知らせ】★「Fragments 魂のかけら 東日本大震災の記憶」3月中旬発売(かもがわ出版)[1,700円+税]http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ha/0693.html※ぎりぎりの日程での製作となったため、まだAmazon等では反映されていないと思いますが、3/11にはお買い求め頂ける予定です。写真集というよりフォトエッセーというのかもしれません。2011年3月11日から撮り続けてきたもの、向かい続けてきたものを一冊にまとめました。もちろん、これで何かストンと区切りをつけることなどもちろん出来ないのですが、それでも、胸につかえていたものが解けていくような、そんな感覚がじわじわと染み込んできます。意識的にせよ、無意識的にせよ、僕のレンズを通して網膜に焼きついた様々な「かけら」は、心の奥深くでずっと、その意味を求めてまどろんでいるようでした。「虚無と美はどこか似ている」それはきっとそのどちらも、人間を遥かに凌駕した、もしくは人間を形作る「なにものか」の表象だからかもしれません。帯はASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文さんに書いて頂きました。痛いほどに人間を信じる彼の言葉は僕も大好きなのですが、素晴らしい帯を書いて頂きました。大切にします。大変多くの方のお世話になり、出版にこぎつけることが出来ました。無茶なスケジュールの中、素晴らしい本を創り上げてくださった関係者のみなさまに心から感謝いたします。願わくばこの本が、届くべき人に届いてくれますように。

  • 16Jan
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      [川原権現獅子舞@1/12(人物編)]

      まだまだ新参者ですが、いつも温かく迎えてくれる川人のみなさま。川原祭組の撮影は僕にとっても想いをお裾分けしてもらうような、心躍る瞬間です。妻もちゃっかり混ざってますが...今後ともよろしくお願い致します☆

    • [川原権現獅子舞@1/12(全体編)]の画像

      [川原権現獅子舞@1/12(全体編)]

      2012年の獅子舞の撮影が川原祭組との最初の出逢いでした。町内会は解散しても、祭組を基盤とし繋がり続ける川人(かわんちゅ)たち。そんな心意気溢れる祭組のサポーターは多く、この獅子舞と七夕、年に2回の祭の日には全国各地から応援が駆けつけます。今年も新年から心を洗われる素敵な時間を過ごさせて頂きました。いつまでも受け継がれて行ってほしいなあ。

  • 10Jan
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      本当に大切なものは目には見えない

      「本当に大切なものは目には見えない」その、「本当に大切なもの」を、世界と自己との関係性の中に見いだしていく。僕にとって写真とはそういうツールだ。まだまだ道は遠いけれども。※写真[Fragments3.11]より

    • 本当の火種はどこにある?

      中央アフリカでの紛争によって避難生活を余儀なくされている人数が93万人を越えたとUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)発表。火の収まり方がまるで見えない。殺人と報復のサイクル。人々が殺し合っている。自分が殺されないために。Human Rights Watchの報告書、「They came to kill」には2013年9月以降、ウハム州にてキリスト教徒民兵組織「アンチバラカ(anti-balaka)」が行った虐殺の数々が報告されている。http://www.hrw.org/sites/default/files/reports/car1213_web.pdfそれと同時にイスラム教徒主導の反政府勢力(と呼ばれるが実体は不明瞭)「セレカ(Seleka...昨年12/13に解散を宣言)」の残党が手の付けられないほど暴力行為に身を染めている。...が、これを以ってふたつの勢力の衝突と理解してはいけない。これを単に宗教の違いによる紛争と理解しては危険。中央アフリカは1960年の独立以来、きちんとした国家体制を築けていない傀儡国家だった。権力に翻弄される兵士たちは満足な給料も貰えず、飢えた胃袋に兵器を抱え、各地の略奪に加担しているようだ。DRコンゴのマイマイの残党(というかその名を語るゴロツキ)に似たような、手の付けられない武装ギャングも増えている模様。斬首刑も街中で見られ、犠牲となる未成年も多いとの現地情報。権力闘争の末路の虐殺。今まで人類は同じ過ちを何度繰り返した?先進国各国がアフリカ各地で起きる紛争解決に社会的に十分介入出来なかったことは、今後10年、20年経ってから始めて「過失」として非難される歴史になるだろう。 本当の火種はどこにある?僕らの心の中さ。僕らは見たいものだけその目に映して生きて行く。本当の幸せはどこにあるのだろう。

    • 『佐藤家、年を越す@黒崎神社』の画像

      『佐藤家、年を越す@黒崎神社』

      広田半島の先に位置する黒崎神社。去年に引き続き禰宜さんのお手伝いをさせて頂き、夜は宴会。由緒正しき伝説もあるその岬から眺める、周囲を太平洋に囲まれた初日の出は「絶景」のひとこと。当日は雨女と晴れ男のせめぎ合いの結果、無事神々しい太陽を拝むことが出来ました。お世話になった皆さん、本当にありがとうございます!来年の巫女は誰かな?

    • 『佐藤家、海へ行く@大晦日』の画像

      『佐藤家、海へ行く@大晦日』

      いつもお世話になっている陸前高田市は民宿志田の漁師、菅野修一さんの船に乗せて頂き、佐藤家は大晦日の海へ出航しました。朝の風と大海原が気持ちいい!海の恵みを頂きつつ、年の瀬は迫るのでした。漁師見習い経験をする父、船上カメラマンと化す弟、妻は誰よりも漁師らしく船の舳先で寛いでました。自然ともっと触れ合いたい。家族写真、もっと撮りたいな。

  • 18Dec
    • 佐藤慧・教来石小織・上村悠也講演&座談会「世界に踏み出せ!」の画像

      佐藤慧・教来石小織・上村悠也講演&座談会「世界に踏み出せ!」

      【今年最後のイベント告知!12/20(金)】2013年最後の最後に面白いことになりそうです。『佐藤慧・教来石小織・上村悠也講演&座談会「世界に踏み出せ!」』https://www.facebook.com/events/445023452264855/?ref_dashboard_filter=calendar「この日、何が起きるか分からない・・・」企画者自身もそう思ってしまうような変態たち・・・いやいや、変わり者たちが集まります。ザンビア・コンゴ・ウガンダ・ルワンダ・カンボジア・・・いったい何カ国のお話が飛び出すでしょうか。2013年最後に、大きな化学反応が起きる予感!国際協力ってなんだろう?国境を越えて人と向き合うとは?とにかく未知の世界に踏み出したい!...そんなみなさまとの熱~~い時間を楽しみにしてます!【日時】2013年12月20日(金)19:30-21:30 ※開場:19:10【場所】EIJI PRESS Lab地図: http://www.eijipress.co.jp/lab/access.php【参加費】1000円【定員】30名【コンテンツ】19:10 開場19:30 はじまりの挨拶19:40 講演✖3・佐藤慧・教来石小織・上村悠也20:45 座談会21:20 おわりの挨拶21:30 撤収【申し込みフォーム】https://ssl.form-mailer.jp/fms/6ae71023278466※Facebookでの参加表明のみならず、こちらのフォーム記入をもって参加受付となります。【登壇者】■佐藤慧(さとうけい)studioAFTERMODE所属フォトジャーナリスト、作家。国際開発の分野に携わり、アメリカ、アフリカ、中米などで経験を積む。世界を変えるのはシステムではなく人間の精神的な成長であると信じ、命の尊厳や愛を伝える手段としてのジャーナリズムや芸術活動に希望を託し活動を開始。貧困や紛争、災害、社会の歪を生む根本原因や、哲学、思想などを対象とし各メディアから発信中。言葉を探しつつ、風に吹かれ、根無し草のように自由に世界を漂いながら、国家、人種、宗教といったあらゆる境界線を超えて、人と人との心の繋がりを探求し、それを伝えていく。■教来石小織(きょうらいせきさおり)日本大学芸術学部映画学科卒業。非営利団体CATiC代表。 在学中映画撮影の演習でケニアに行った際に、子ども達が抱ける夢の種類の少なさに気づく。子どもの頃から映画を観てたくさんの夢を描いてきた体験から、映画を通じて全ての子ども達が自由に夢を抱き、追いかけられる世界を創りたいと夢見る。2012年9月に非営利団体CATiC(Create A Theater in Cambodia)を創設(NPO申請中)。「カンボジアに映画館をつくろう!」プロジェクトと題して、ポルポト政権時代に映画産業が壊滅したカンボジアの農村部の子ども達に映画を観せる上映ツアーをこれまで2度実施。延べ6校、約400人の子ども達に映画を届けた。■上村悠也(かみむらゆうや)1987年東京生まれ。東京外国語大学大学院国際協力専攻修士課程修了。大学時代に出会ったアフリカの少年兵の本をきっかけに、国際協力の活動に関心を持つ。2009年にNPO法人TABLE FOR TWO International(TFT)の活動を知り、“多くの人の小さな力”で社会課題に挑む仕組みに共感。現在全国100大学・1000名以上が所属するTFT大学連合代表に就任し、在任中に支援地のウガンダ・ルワンダへ渡航。この経験を還元すべく、2011年には全国のTFTに取り組む大学を自転車で訪問する42日間4000kmの講演の旅を実施。卒業後、株式会社リクルートでの勤務を経て、現在非営利団体CATiC(カンボジアに映画館をつくろう!)を始め、いくつかの社会事業を応援。「すべては小さな“1”の積み重ね」というメッセージを携えて、講演や執筆活動を続ける。 【司会・モデレーター】出口優夏(でぐちゆか)1992年生、国際基督教大学在学中。ライター。学業の傍ら、インターネットメディア等で企画・構成をつとめ、今夏には政治メディア「ポリタス」の立ち上げにかかわる。様々な人間・領域のクロスオーバーから生み出される化学反応に未来への可能性を見出だし、模索を続けている。

  • 15Dec
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      「One for all, all for one」

      フィリピンの国家災害対策本部の発表によると、13日現在確認されている犠牲者は6,000人を超え、約1,800人が行方不明、負傷者27,000人以上、避難者は390万人。もちろん、正確な数字なんかまだまだ出せない。遺体の回収なんか覚束ない。正義も倫理も振りかざすつもりはないけれど、僕はやっぱり苦しいからね、すぐに戻らないといけないようだ。自分のために。瓦礫の荒野となった自分の街を見ながら、13歳の少女、ノウェリンが小さな声で呟いた。「One for all, all for one」振り向いた彼女の笑顔に僕の迷いは振り切れた。やるしか、ないよな。そんなことは知ってるんだ。足りない自分は現場で磨く。結局、今までと同じやり方で、真摯に人間を見つめながら。

  • 02Dec
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      写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.07】

       電気は復旧していない。石油を瓶につめ、手作りの照明で部屋を照らす。揺れる炎を家族で囲んでいると、その距離がぐっと近く感じることに気付く。闇によって見えなくなるものもあるが、見えないものがあるほうが、見えるものの存在感は増す。炎を見つめる子どもの瞳は穏やかだ。そこに何を見ているのだろう。----------【写真展情報はこちら】----------佐藤慧写真展「Fragments 3.11」~陸前高田市で見つめ続けた3年間~2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29Fどうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。

  • 30Nov
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      50mmだけ携えて

      カメラに興味のない方にはよくわからない話かもしれないけれど、今回は50mmのF1.4というレンズだけ持って現地に向かった。このレンズしかうまく使えないという僕が未熟な部分もあるのだが、目の前の世界と対峙する道具はなるべくシンプルな方がいい。ズームレンズは便利なものだけれど、一瞬の心の動きについていくにはまだ使いこなせない。どうしても"余計な絵"がちらついてしまう。僕がカメラを構えて現地に向かうのは人と向かい合うためだ。50mmというレンズは僕にとって丁度いい。相手の世界と、僕の世界の輪郭が、ぎりぎり重なり融け合うような、そんな距離だ。僕のレンズに君が映り、君の瞳に僕が映る。きっと、こういうシンプルな交流が心地よいんだろうな。国境なんて、幻想だよ。

    • 写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.06】の画像

      写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.06】

       ここの住民たちは本当に生命力に溢れている。台風から3日後には瓦礫を集めて家を建て始めたというが、この日は何と瓦礫の中に仮設店舗がオープンした。生きるために仕事は必要。支援も届かないこの地域では自分たちで生き延びなければ明日は来ない。多国籍軍の駐留するキャンプから僅か100mのこの場所では、兵たちも息抜きを求めてやってくる。インスタントコーヒーにホッと一息つきながら、不思議な縁で巡りあった人々の談笑は続く。僕もこの店のオープン記念、第一号の客としてコーヒーを注文。スコールで冷えた体を温めた。----------【写真展情報はこちら】----------佐藤慧写真展「Fragments 3.11」~陸前高田市で見つめ続けた3年間~2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29F11/27~12/2は基本的に会場に常駐しております。どうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。------------★ギャラリートーク★------------アフリカの写真や、フィリピンでの取材の写真と共に今一度東日本大震災について考えてみたいと思います。日時:12/1(日) ※普段は日曜休館のため、13:00までは閉まっております。時間:開場 13:00 トーク 14:00-15:00席数:椅子 20脚 立ち見 最大30ギャラリートーク後、16:00まで会場にて写真をご覧頂けます。-------------------------------------------------------

  • 29Nov
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      写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.05】

       何もなくなった瓦礫の中、人々はその瓦礫の中から資材をかき集め家を建て、ぎりぎりの日々を過ごしていた。親族、近所の繋がりの強いこの地域では、子どもは地域の大人たちみんなで育てる。沢山の子どもが高潮により流された。5~6人兄弟はあたりまえの中、そのほとんどを失ってしまった家庭も多い。それでも、子どもを見守るお母さんたちはこう言う。「子どもが笑っていられるなら、そこが世界で一番幸せな場所なのよ」。そんな大人たちを見て育つ子どもたちの瞳は透き通っている。----------【写真展情報はこちら】----------佐藤慧写真展「Fragments 3.11」~陸前高田市で見つめ続けた3年間~2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29F11/27~12/2は基本的に会場に常駐しております。どうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。------------★ギャラリートーク★------------アフリカの写真や、フィリピンでの取材の写真と共に今一度東日本大震災について考えてみたいと思います。日時:12/1(日) ※普段は日曜休館のため、13:00までは閉まっております。時間:開場 13:00 トーク 14:00-15:00席数:椅子 20脚 立ち見 最大30-------------------------------------------------------

    • 写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.04】の画像

      写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.04】

       暴風と高潮の吹き荒れた街はどこまでも瓦礫と化していた。避難所となっている小学校に身を寄せるマリベスさんは、夫と、4人の子どもを一瞬にして失い途方に暮れていた。一緒に避難し、ひとりだけ残された子どものペペはいつもお母さんに寄り添っている。限られた食料を口にする中、ペペはその手に握りしめていたお菓子を一粒、僕にくれた。これからの生活のことはまだ考えられない、今は日々を過ごすことで精一杯だという。----------【写真展情報はこちら】----------佐藤慧写真展「Fragments 3.11」~陸前高田市で見つめ続けた3年間~2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29F11/27~12/2は基本的に会場に常駐しております。どうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。------------★ギャラリートーク★------------アフリカの写真や、フィリピンでの取材の写真と共に今一度東日本大震災について考えてみたいと思います。日時:12/1(日) ※普段は日曜休館のため、13:00までは閉まっております。時間:開場 13:00 トーク 14:00-15:00席数:椅子 20脚 立ち見 最大30-------------------------------------------------------

  • 28Nov
    • 写真展『Fragments 3.11』 開催期間中連載フォトエッセイ 【No.03】の画像

      写真展『Fragments 3.11』 開催期間中連載フォトエッセイ 【No.03】

      本日も18:00まで開場しております。午前中、多少抜ける用事がありますが、基本的に在廊してます。空港付近は多国籍の軍が駐留するキャンプになっており、子どもたちはよく遊びに行く。この日も米軍のチームが付近を通り、ちびっこたちが逞しく「Give me chocolate!!」を行っている。食料の限られた日常で、子どもたちが得てくる食料は貴重な栄養源。中には泣き落としの上手な子もいて感嘆する。米軍の若い兵士も「しょうがないなあ...」という感じで頬を緩ませ非常食を渡す。子どもたちの願いに答え、自分の限られた食事を我慢して渡す若い兵士たちも本当にいいやつらが多い。僕にとってもあちこちの国の若い兵士の素顔を見る貴重な機会になった。そして...GETした食材を吟味し家族に渡すライカ。「Moist Tweletteって何?」と僕に聞いてくる。「ウェットティッシュだよ、手を洗うんだ」というと「なーんだ、食べれないんだ、あはは!」と爆笑。「これは....塩だ~!」とひとつひとつ確認して楽しむ。彼女を見ているとここが凄惨な光景の広がる被災地だとは思えない。もちろん、時折見せる悲しそうな表情は彼女が単に理解の及ばない子どもではないことを語っている。ここでは人は、生と死を、幸と不幸を、日常の中の不可分な要素だと知っているようだ。----------【写真展情報はこちら】----------佐藤慧写真展「Fragments 3.11」~陸前高田市で見つめ続けた3年間~2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29F11/27~12/2は基本的に会場に常駐しております。どうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。------------★ギャラリートーク★------------アフリカの写真や、フィリピンでの取材の写真と共に今一度東日本大震災について考えてみたいと思います。日時:12/1(日) ※普段は日曜休館のため、13:00までは閉まっております。時間:開場 13:00 トーク 14:00-15:00席数:椅子 20脚 立ち見 最大30-------------------------------------------------------

  • 27Nov
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      写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.02】

      フィリピンを襲ったハイエン(地元名Yolanda)、「ハリケーン・カトリーナとサンディを合わせたよりも強い」とも言われてるんだね。高潮だけじゃない。ありえないほどの暴風。本当に、全てが消し飛んだ景色が広がっていた。「台風」と聞くと、僕たちは自分の経験からその規模を想像してしまうけれど、本当の暴風というのは地表にあるもの全てを吹き飛ばすほど凄まじい。人間はちっぽけだ。いつの間にか人間は自然を「対立」し「克服」するものだと認識するようになったが、その人間自身ですら自然の営みの中の小さな被庇護者に過ぎない。----------【写真展情報はこちら】----------佐藤慧写真展「Fragments 3.11」2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29F11/27~12/2は基本的に会場に常駐しております。どうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。------------★ギャラリートーク★------------アフリカの写真や、フィリピンでの取材の写真と共に今一度東日本大震災について考えてみたいと思います。日時:12/1(日) ※普段は日曜休館のため、13:00までは閉まっております。時間:開場 13:00 トーク 14:00-15:00席数:椅子 20脚 立ち見 最大30-------------------------------------------------------

    • 写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.01】の画像

      写真展『Fragments 3.11』開催期間中連載フォトエッセイ 【No.01】

      タクロバンの壊滅したスラムで一緒に過ごしていた子どもたち。本当に元気いっぱい。かえって僕が元気を頂いてしまった。「ケイサトーーーウ」と僕のフルネームを連呼しながら大名行列。おかげで地域の人々に優しく受け入れて頂きました。写真展期間中、先日フィリピンで撮影してきた写真をフォトエッセイの形で連載したいと思います。台風被害というと、どこか震災とは違った響きに聞こえますが、僕が目にしてきたものは震災直後の東北沿岸の様子とまるで同じものでした。日本でも各地で台風被害が伝えられていますが、津波、地震、暴風雨といった個別の問題ではなく、地球上で日々を営む人間としてみれば、全て同じ地平で見えてくる問題だと思います。ギャラリーでもフィリピンの様子を写した写真を御覧頂けるよう準備を進めています。また、会場でも情報を配布する予定ですが、陸前高田市にて、東日本大震災の記憶を後世に伝える活動、「桜ライン311」が今回のフィリピンの台風被害に対しての募金を募っております。そちらも合わせてご覧頂けましたら幸いです。「桜ライン311の募金募集ページ」http://www.sakura-line311.org/info/1544----------【写真展情報はこちら】----------佐藤慧写真展「Fragments 3.11」2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日11/27~12/2は基本的に会場に常駐しております。どうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。-----★ギャラリートーク★-----アフリカの写真や、フィリピンでの取材の写真と共に今一度東日本大震災について考えてみたいと思います。日時:12/1(日) ※普段は日曜休館のため、13:00までは閉まっております。時間:開場 13:00 トーク 14:00-15:00席数:椅子 20脚 立ち見 最大30-------------------------------------------------------ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29F

  • 26Nov
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      佐藤慧写真展「Fragments 3.11」11/27~12/10

      【写真展告知】ニコンプラザ仙台にて、明日より写真展スタートします!佐藤慧写真展「Fragments 3.11」2013年11月27日~12月10日 9:30~18:00(最終日~15:00)日曜日、祝日、定休日11/27~12/2は基本的に開場に常駐しております。どうぞお近くにお立ち寄りの際は御覧ください。-----★ギャラリートーク★-----アフリカの写真や、フィリピンでの取材の写真と共に今一度東日本大震災について考えてみたいと思います。日時:12/1(日) ※普段は日曜休館のため、13:00までは閉まっております。時間:開場 13:00 トーク 14:00-15:00席数:椅子 20脚 立ち見 最大30-----------------------------------------ニコンプラザ仙台〒980-6129 宮城県仙台市青葉区中央1-3-1AER(アエル)ビル29F仙台駅西口すぐ右手のビルの29階です。アエルビルのオフィス側のエレベーターからどうぞ。フィリピンでの経験から、また違った意味合いを持った写真展になったなあ。今回フィリピンで撮影した写真も準備出来しだい会場にアルバムとして置いておきます。桜ライン311による、フィリピン支援募金情報も置いてます。