こんにちは。4年柄澤です。
引退以降、天気予報を見る回数がめっきりと減り、(僕にとって)唐突な雨や寒さに翻弄される日々を過ごしています。
最終戦敗退の心傷もぼちぼち癒えたところで、今回は総括ブログをやっていきます。
良いこと言えればなとは思いますが、後にも2人控えてることですし、僕はあまり気負うことなく気楽に素直に書いていきます。
シーズン始動前、幹部陣で数回ミーティングを行い、「KCRF、クラブ選手権両方優勝」を今年の目標として掲げました。
併せて「悪しき文化へのテコ入れ」にも注力することを決めました。1番みんなにも影響があったのは出欠制度の刷新でしょうか。
毎月スプシ管理をする須田は大変そうでしたし、最後まで△を「行けたら行く」だと認識してそうな奴らも居ましたが、システム自体は悪くなかったと思います。
一方で自分が特に推した改善点は「コンタクト練の恒常化」でした。
正直昨年までのJSKSのコンタクトは各々の高校時代の貯金の切り崩しと感じていました。主戦力がイカれたバックボーンを持つ志木高生であったお陰で形を保っていましたが、ディフェンスとはシステムですから。意思統一、反復練習は欠かせません。
それに何と言っても楽しくないでしょう。中には口ではコンタクト嫌いと言っている選手もいますが、なぜ大学生にもなってこんなスポーツやってるかと言われれば、アタックでぶち抜く瞬間が、ディフェンスで屈強な相手をひっくり返す瞬間が皆多かれ少なかれ好きだからだと思っています。
楽しい瞬間のためには然るべき努力を積まなければなりません。その過程に物理的な痛みが伴うのがこのスポーツの難しいところですが、みんな積極的に取り組んでくれて嬉しかったです。それがモチベーションで毎日ダミーを運搬したと言っても過言ではない。
他にも新しい取り組みを沢山取り入れた春シーズン、なんと言ってもMRに勝ったことが忘れられません。目標の一つのKCRF優勝こそ成せませんでしたが、「今年は違う」と思えた試合でした。
夏合宿は、僕も含めてオフフィールドでも色々あった気がしますが忘れました。それはそうとチームとしては実りあるものだったと思います。FWはフィールドプレーのキーマンの塩田寺﨑不在、途中から荒木も再コンバートで離脱し、これは往年の脳筋FWが戻ってきかねないなという状況でしたが、逆に皆が奮起し、フィールドプレーをレベルアップさせつつセットプレーでも毎試合成果を上げるなど、ユニットとして数段成長できたと自負しています。
また、僕が個人的に幹部としてもう一つ重視していた、レギュラー以外にも試合経験を積ませてあげたいという目標も達成できたと思っています。結果自体は悔しいものだったでしょうが、全部まとめて糧にしてくればと思います。
そして迎えたクラブ選手権。総括と銘打ったものですし折角の機会なので、僕個人の感想なんかも織り交ぜつつ1試合ずつ簡単に振り返っていこうと思います。
・MR戦
体感時間150分。結果もコンディションも苦しいものでした。自信を粉々に打ち砕かれた気がして、今だから言いますが「あと5戦もやらなきゃいけないのか」と一瞬だけ頭を過りました。
・山学戦
敗因は僕です。本当にごめんなさい。
・GW戦
山学の惨状を受けリザーブに。悔しさと情けなさでどうにかなりそうでしたが、逆に吹っ切れて随所で良いプレーはできたと思います。しかし、勝った状態で折り返してくれたのに逆転されてしまった為、ブースターとしての役割を全うできなかったと悔しく思います。
・リコタイ戦
選手権初勝利。JSKSのFWはサインプレーが決まらないでお馴染みでしたが、完璧な内ピールが決まって超気持ちよかったです。腹にオフサイドタックル食らった甲斐がありました。
・法政工戦
チームの初陣で負けた法政工でしたが、無事勝利を収められました。記録上は21-7でしたが僕も絶対グラウンディングしたんで本当は28-7ですよ。
・くるみ戦
負けました。しかも愛してやまないポジションで出られませんでした。他にも色々思うところがある試合でした。それでも本当に楽しかったです。
以上です。僕の感想のウェイトが重すぎましたね。大分記憶が薄れていたので試合映像を見返してたのですが、モールが本当に強いなと手前味噌。僕がFWの目標の1つに挙げた「ラインアウトモールの洗練」、達成できたのではないでしょうか。
その場にいたFWと。超お気に入り
全然関係ない余談ですが、ここ↓で少しだけ語ったウインドブレーカーの行方について。
ロックの相方として1年間頑張ってくれた上、桐蔭中等の後輩でもある阿部とも大いに悩みましたが、ヨセフに渡すことにしました。今年は怪我で試合にこそあまり出れていませんでしたが、かと言って無視するわけにもいかないスケール感。来年はフル稼働してくれることを切に願います。まあ1年後自動で阿部にも行き渡ってるでしょう。
喜んでくれたように見えましたが、彼はラグビー以外では人を傷つけないナイスガイなので真意は不明です。けれど、僕が翔太さんから貰い受けた時と近しい感情を持ってくれたのなら嬉しく思います。
後、ついでと言ってはなんですが寺﨑には3年前に学年MVPで貰ったは良いものの諸事情で着る機会が殆どなかったジャージを渡しました。きっとスクラム練習が捗ることでしょう。沢山バインドされるポジションをあてがってあげてください。例えばですけどフッカーとか良いんじゃないすかね。
長くてすみません。そろそろ終わります。
老◯化が早くないかと思われそうですが、敢えて書きます。
僕たちは強い代だったと思います。
勿論才能と熱意に溢れた後輩たちのお陰でもあります。特にFWは後輩たちが戦力的にもメンタル的にも大きな力を産んでくれました。卒部試合が怖くて仕方ありません。
それでも、誰がなんと言おうと92期は強かった。だから僕たち幹部陣は「今年はきっと届く」とクラブ選手権の優勝を掲げました。
そして春はMRに勝ち、合宿ではGWにも勝ちました。秋も行けると本気で思っていたのはきっと僕だけじゃないと思います。
それでも目標は達成できませんでした。
来年以降も勝利を目指すのならもっとやるべきことがあるのでしょうか、若しくは抜本的に何かを変える必要があるのかもしれない。しかし、僕たちにはもう挑戦権がありません。
誰の言葉か忘れましたが、『勝負とは勝つか学ぶかである』と。僕達と臨んだ真剣勝負を受けてみんなが何を学び取ったのかを見れることをOBとして楽しみにしています。
2年前という点に目を瞑れば丁度いい写真
最後に改めて、1年間お疲れ様でした。
みんなのお陰で本当に本当に楽しかったです。
15年間のラグビー人生、最後の場所がJSKSで良かったと心から思っています。けど正直、後悔が全くないかと言われれば嘘になります。
願わくば、みんなは何一つ後悔することなく、次の場所に進めますように。
ありがとうございました。
JSKS 92期 副将/FWリーダー 柄澤秀介





