チームダイアリーをご覧の皆様、こんにちは。2年河原周から紹介に預かりました3年DFの有馬龍太(アリマ リョウタ)と申します。
河原は入眠までの時間が部内一短いと認識しています。チームミーティングの際には頻繁に寝落ちしていますし、山中武司コーチから注意され最前列に移動した後も寝落ちしていたと記憶しております。今年の先輩方は優しいので笑って見逃してもらえているようですが、私が最高学年になった来年は厳しく取り締まる予定ですので改善を期待しています。
そんな河原ですが、氷上での成長には目を見張るものがあります。彼の入部当初はスケーティングもままならない印象でしたが、今年行われた東京大学との練習試合では先制点を決めていますし、普段の氷上練習では3年GK多田圭之介や1年GK秋田快成にも定期的に得点を決めています。このダイアリーの最後にも触れますが、個人的には塾高初めの選手の成長には特に期待しているのでこれからの伸びも変わらず注視しています。共に頑張りましょう。
続きまして、最近というか今年度完全に忘れ去られている部の近況報告をさせていただきます。弊部は現在関東大学アイスホッケーリーグ戦(通称秋リーグ)のセカンドリーグを戦っております。先週末行われた第一節、専修大学戦では無事勝利を勝ち取ることができ、ファーストリーグ最終節で敗れた借りを返すことができただけでなく、昇格に向けて勢いがつく最高の試合ができたと実感しております。また、超絶個人的な注目ポイントは、試合のMVPに選出され、見事いちごハットを獲得した4年GK及川寿暉さんのいちごハットスピーチになります。少し涙腺が緩みましたが、私はジャルジャルのネタ並に「涙腺コルクでギュッ」と蓋をし、昇格が決まるまで涙腺コルクはつけておきたいと思います。
今週末にはセカンドリーグの第二節となる青山学院大学戦がありますので、何としても勝利を収め、トップディビジョン昇格に繋げる所存でございます。昇格を目指し、今後も日々の練習に全力で励んで参りますので、引き続き我が部への温かいご支援、ご声援を何卒よろしくお願い申し上げます。
前置きが大変長くなりましたが、本題に入らせて頂きます。正直今年のダイアリーは自分で書いていても驚くほど長くなってしまったので全文読まなくて結構です。ここまで自分がダイアリーに時間を割いているのはなぜなのか、気付かぬうちに部活に想像以上に愛着が湧いているのか、自分でもよく分かりません。今シーズンが終わり、長期オフで時間が有り余ったくらいのタイミングにて発掘していただければ幸いです。
さて、内容に迷いがちな3年目のダイアリーですが、タイトルにもあります通り、今年のダイアリーは投稿時期も相まって感謝を書き記したいと思います。私が弊部に在籍していた過去2年間を振り返ると、卒業する4年生の方々に感謝を伝えきれずにヌルッと引退されてしまう印象が強くあります。実際にスケジュールとしても1月上旬に冬の早慶戦を終えるとチームとしては一度解散し、3月中旬に4年生の送別会を実施し、引退関連の行事が完了します。忘れている行事があるとすれば、麻雀牌くらいの大きさの紙に4年生へのメッセージを書き、寄せ書きを作ることくらいでしょうか。
感謝は直接伝えることがベストであることは言うまでもありませんが、今年卒業される4年生の方々にメッセージを残したいと思います。
#1GK 及川副将
寿暉さんには言葉で表せないくらいに色々と感謝しています。表面的な話をするのであれば、いつもタンクトップで黒光りしている彼の肉体を見る事は、私の人生の楽しみの1つでもあります。また、氷上練習が終わった後の下田学生寮でのウェイトトレーニングで遭遇することも多く、大変光栄なことに深夜ウェイト仲間でもあります。
表面的な話はさておき、チームの集合にて寿暉さんがスピーチする際には、私が誰よりも集中し、真面目に話を聞いていると自負しております。いつも話が長く、飽き飽きしている部員も見受けられますが、大体良いことを言っているので、残りの2カ月間も引き続き耳を澄ましていたいと思います。
また、先日は石破首相とトランプ次期大統領が電話会談した話や、東京証券取引所の取引時間が30分延長したことと、それによるマーケットへの影響について話し合ったりと他の部員には決して知られていないような会話もしています。来年以降も定期的に部活動に顔を出して下さるとの事なので、お別れというよりかは今後ともどうぞよろしくお願いいたしますという形で締めくくらせて頂ければと思います。
#9FW The BIGGEST Hide of all time a.k.a Big Hide
ヒデさんとは練習の際にいつも隣で着替えており、他愛のない話で笑わせてくださったり、しょうもない自虐ネタで控え室を凍らせたりとチームの圧倒的ムードメイカーです。鳩胸なのか胸筋なのか際どい胸板の厚さをしており、車に轢かれたら真っ先に胸が削れるタイプの人種です。また、見た目からは想像できないほど陸トレが速く、陸上でチームを引っ張る陸王の1人でもあります。
ヒデさんが持ち前の「愛嬌力」で幾多の困難を乗り越えてきた場面を見ており、愛嬌の大切さを学びました。私が分析するに、ヒデさんの愛嬌力を言語化すると「フォルム」と「声質」といった所でしょうか。私も真似できる部分は真似し、今後の人生において愛嬌力を鍛えられるように努力して参りたいと思います。
あと、後輩MGに手を出すのはやめましょう。
#19FW 荘敬大さん
玉ねぎを食べられない方の先輩、敬大さんです。敬大さんとの出会いは中学の東京都選抜アイスホッケーチームでした。このダイアリーを書くに当たり、過去の写真を沢山見返しておりましたが、悩んだ末に定番の玉ねぎネタとなってしまったことが残念で仕方がありません。
敬大さんは歩く選手名鑑と呼ばれるほど慶應のOBについて詳しいです。私の就職活動の際にも「〜さん知ってる?」と、OBの方々に関する豊富な知識を披露されており下手なLinkedIn探しよりも効果的であると気付かされました。
また、氷上での敬大さんは部内随一のフェイスオフの強さを誇り、試合の重要局面において必ずパックを慶應からスタートできることはチームとして大変大きなプラスとなっております。我々後輩へのフェイスオフ指導も、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。
#22FW 振津主将
長期オフ後にコロナワクチンの副作用を口実に練習を休んで笹山主将に怒られていた2年前とは打って変わり、今年は部員からもOBマネージャーからも好かれる、頼れる主将といったところでしょうか。試合でのピリオド間の声かけではいつも的確な指示を出して下さり、これはチームの結束感が強まるのを感じる瞬間でもあります。なお、3年FW小島佑太はお手洗いに行きたかった所を青瑚さんのスピーチに止められたからか、「うわマジかよ」のようなリアクションをしており、そこも含めて私はピリオド間を楽しんでいます。
ゴマをするのはこのくらいにしておき、本当の感謝はトップディビジョンへの昇格を持って代えさせて頂ければと思います。
#24DF 川島隼さん
昨年度まで同期だったこともあり、今このように卒業メッセージを書いていることが不思議でなりません。川島さんとの出会いは、中学2年生の時神宮ジュニアという同じクラブチームに在籍していた頃になります。正直一緒にプレイしていた記憶はほとんどありませんが、写真を見返していると一緒に写っていたりするので、すごく複雑な気持ちになります。
川島さんは経済学部の先輩と言うこともあり、履修のアドバイスをしていただいたり、最近では就職活動のアドバイスを多くいただき、アイスホッケー以外の部分でも沢山助けていただいている先輩です。来年以降は是非ともエクセルのショートカットキーや残業時間の打刻を誤魔化す方法など、実務に直結する内容を教わりたいです。
#40GK 中西主務
征彌さんとの出会いは実は小学5年生の時であり、神宮ジュニアの守護神として鉄壁のような守りを見せていました。しかし、征彌さんはジュニア時代に高田馬場アトムズも、西武ホワイトベアも経験されているため、純粋な神宮モンスター(神宮のOBチームの名称)だとは言えないと結論付けざるを得ません。大変申し訳ございません。
征彌さんと言えば、昨年度の夏合宿の際に慶應義塾高校の甲子園決勝戦をほぼ全員が見守っていた中、1人だけNBAのリーグ戦を観ていたことが大変印象に残っています。その時私はハッとさせられ、私も実は野球に興味はほとんどなく、ミーハー観戦者であるということに気付かされました。私は日本人らしく周りと共に野球を見ていましたが、周りに流されずに我が道を行く精神を征彌さんから学び、自分の愚かさに気付かされました。
周りに流されない姿勢、今後も大切にしたいと思います。
#47DF 小島快さん
快も#24川島さんと同じく昨年度まで同期であったため、今このような文章を書いていることに困惑しています。快との出会いは実はアイスホッケーではなく、小学4年生の際に、ロボットを組み立て、プログラミングを書いて動かすという何ともSFCっぽい習い事で出会いました。当時2人でペアを組み、自作のロボットにサッカーをさせる大会に出場したのは良い思い出です。その時ペアで優勝できなかった影響か、ホッケーでは変則セット以外で一緒にDFを組んだことはほぼ一度もありません。
快のアイスホッケーに対する情熱には目を見張るものがあり〜と書き始めてみたものの、このような内容は全部員が周知の事実なのでここまでにしておきたいと思います。
その代わり、先日の専修大学戦にて私が放ったシュートを快が触ったかどうか非常に怪しい中審判に訂正しに行き、私のゴールがアシストに変わったことは決して簡単には忘れないということを書き残すと同時に、今後も沢山ディフレクションゴールしようね、という丸い内容で締めくくりたいと思います。
#74DF 能條さん
能條さんはチーム一のフィジカルモンスターです。後輩からはよくゴッドと呼ばれているのを耳にします。先日は陸上にて2年FW栖原から「能條さんエルボー外して下さいよ〜」という過去一レベルに理解に苦しむイジりをされている瞬間に遭遇し、こちらとしても大変困惑しました。
能條さんは「人のために使う時間」を嫌うと4年FWヒデさんからお聞きしているため、恐らくこの文章は読まれないと思います。だからこそ読まれない前提で感謝をお伝えできればと思います。能條さんとは以前「ウェイト班」が同じだったことがあり、いつも淡々とウェイトのメニューをこなしながらグループに動画を投稿されていたのが印象的です。最近は分かりませんが、以前はゴム手袋をつけてウェイトをされており、何を誤ったのかと目を疑いましたがこのスタイルが調子良いとのことでした。常識に縛られないという気付きを与えて下さり、ありがとうございました。能條さんのゴッド染みた肉体を目指されている方々はゴム手袋スタイル、ありなのではないでしょうか。
#91FW/DF 荘晶大さん
玉ねぎを多少は食べられる方の先輩、晶大さんです。敬大さんと「ビジネス不仲」を貫いていると長い間思っておりましたが、最近は実は結構仲が良いのではないかと感じております。練習前後の控室では定期的に兄弟での口論が勃発しており、内容のしょうもなさも去ることながら、口論をしている時がお互い一番元気であるように私には見えます。ご自宅でも玉ねぎ等が原因で同様に口論をされているのかと想像すると、大変平和な光景のように思えます。
個人的には晶大さんの半ズボンの丈の長さが気になっています。結構長いです。部内では圧倒的に短過ぎる短パンを好む及川派閥と、あまりにも長過ぎるバスパンスタイルを好む荘家派閥で分断されています。私はどちらかと言うと短過ぎるスタイルを好みますが、ゆくゆくは適切な丈の長さを見つけたいと思います。
また、氷上での晶大さんはFWもDFも務めるオールマイティープレイヤーであり、私や4年DF小島快が反則をした際にはDFとして君臨されます。反則を極力減らすことを目指してはおりますがDF陣のピンチの際にはいつものように助けていただけますと幸いです。
#MG 高木麗さん
麗さんはチーム随一の二重人格であると認識しています。すなわち、表面的なキャラと実際の中身のキャラが大きく乖離しています。実は私と麗さんはMBTIという性格診断で同じ性格だと診断されているのですが、個人的には「いや、それはないやろ」といつも思っています。2年半以上同じ部活に所属しているにも関わらず、未だに麗さんのぶち上げ側面をほとんど見たことがありません。強いて言うなら淡々とレモンサワーを接種されていた早慶戦の打ち上げでしょうか。残り2ヶ月弱となった部活動生活ですが、この残りの期間に何としてでもぶち上げ側面が発動する場面にご一緒させていただきたく存じます。
また、今書いているこのダイアリーの統括を麗さんがされているようで、提出の締め切りを絶対に守れよ、という圧力を日々感じながらこの1週間程を過ごして参りました。このダイアリーの提出を持って、その重圧から解放されると思うと、これ以上の幸せはありません。ちなみに提出期限には少しだけ遅れてしまいました。この場をお借りして謝罪申し上げます。🙇♂️🙇♂️🙇♂️
#MG 小林初菜さん
初菜さんはいつも笑顔で部員と接している印象が強く、部内のアイドル的存在であると認識しています。初菜さんとの一番の思い出は早慶戦パンフレットでの「一言キャッチコピー」で私が内容を攻め過ぎた際に叱って頂いたことです。私としては早慶戦のキャッチコピーは試合当日のお楽しみだと思っていましたが、MGの方は立場上事前に把握することができてしまい、事実上の検閲体制となっております。いつも検閲ありがとうございます。
番外編: 来年以降も部に残る後輩へ
これから書き記すことは全て完全に個人的な意見になります。
現在弊部の1セット目に定着しているメンバーのうち、4人は大学から慶應で、所謂アイスホッケーを軸として生きてきた部員になるかと思います。私自身も高校では日本一を経験していますし、振津主将は強豪埼玉栄高校のドン、同期の勝見斗軌はカナダへのホッケー留学経験者、DFパートナーの古館広壮も八戸高校出身という顔ぶれです。
実際に試合での得点の大半には振津主将と斗軌のどちらかは絡んでいますし、弊部が公式戦で勝利した際に試合のMVPに授与される"いちごハット"も#22, #16が取りすぎて「またかよ〜」となり、周りの選手のリアクションが微妙であることもあります。
上記のような選手が部員の誰よりも努力を重ね、試合で結果を残す/残そうとするべきだということは言うまでもありませんが、慶應アイスホッケーの本質はそこではないと私は考えています。慶應の大学アイスホッケー部には所謂スポーツ推薦がありません。高校でアイスホッケーを始めた選手も多く在籍しており、近年の部員構成では特にこの点が顕著だと感じています。
端的に申し上げると、高校でアイスホッケーを始めた部員を見ている時が1番慶應アイスホッケーらしさを感じますし、私としては試合に出て活躍して欲しいと強く思っています。アイスタイムが少ない部員に刺さるかは分かりませんし、刺さらないといけない義務もありません。何なら綺麗事にしか聞こえないでしょう。それでいいんです。私は学生スポーツが好きです。プロと違い明確に時間が有限ですし、部員が毎年変化するため毎年多少なりとも異なるカラーが生まれます。社会人となった際に必ずこの学生時代に部活に没頭したことを懐古するでしょうし、思い出話で盛り上がる未来は必然でしょう。
部員各々の努力はスタッフの方々は見ているし、それ以上に周りの部員が見ているということを引退(の1年)前に書き残したいと思います。これは私自身つくづく感じますし、言葉にはしないだけで同様のことを感じている部員は多いのではないでしょうか。普段の陸トレでどのくらい追い込んでいるか、普段の練習にどのくらい真剣に取り組んでいるかはスタッフ陣以上に部員が見ています。
これは私が高校時代によく言われたことですが、試合でミスをした際に「あいつのミスなら仕方ないか」となるのか、「やっぱりあいつがミスをしたか」となるかには大きな違いがあります。私自身、前者でありたいと常に思っておりますが、アイスホッケーはミスが付き物のスポーツですし難しい部分もあると日々試行錯誤を重ねている次第です。
慶應のアイスホッケー部は上級生だからといって試合に出られる保証は一切ありません。競技歴に違いはあれど、同じような熱量で部員全員が残りの2ヶ月も、さらには来年以降も努力できる部活であり続けることを切に願います。
最後は大分個人的な意見かつ真面目な内容となってしまいましたが、気づけばこのダイアリーの総文字数は7,407文字となっており、もはや大学の期末レポートかと勘違いしてしまいそうです。昨年に続き、今年の平均文字数である2,024文字を大幅に超過しています。誰かに読んでもらうためのダイアリーというよりも終始自己満文章となってしまいましたが、また来年のダイアリーでお会いしましょう。この長文スタイルは恐らく変わっていないと思います。
次のダイアリー担当は2年FW沖野颯一です。
彼とは入部当初から練習や試合の行き帰りの車が同じで当初は毎回私が送迎を担当していました。現在の彼は自分の免許を取り、私が送迎をしてもらうことも多くなったため、息子の成長を見守っている親になったような気分を勝手に味わったりしています。先日も試合の帰りに駒沢公園のラーメンフェスに一緒に行ったりと接点の多い後輩だと感じております。
そんな彼は陸トレでのエースであり、自他ともに認める陸王です。長距離走での体力はもちろんですが、短距離でのキレにも関心しています。そんな彼と先日コメダ珈琲駒沢公園店で初めて?恋愛相談?をされました。その時は流石に気を遣ってソフトな返しをしましたが、陸上と同じくらいのキレと体力で気になる人にもアタックして欲しいものです。暴露話をし過ぎると可哀想なのでこのくらいにしておきますが、今後の動向には注目しているので何か進展があれば是非報告して下さい。楽しみにしています。それじゃあ沖野よろしく!