オーストラリアで車を買う | オーストラリア子連れ冒険記

オーストラリア子連れ冒険記

シングルマザーになり損ねた脳腫瘍を患った日本人ママが、子ども二人を連れてのオーストラリア珍道中冒険譚。

日本からお盆休みを使って

旦那がオーストラリアに

遊びに来た時に、殊勝な面持ちで

「子供達の教育の為にも(←ここ強調!)

そろそろ車が必要な気がするんだ...」

と切り出すと、あっけなく

「ちょうど俺もそう思ってた。

よし中古車探そう!」と言ってくれて

すぐ、ネットでめぼしい車を探し出し

担当者とアポイントを取り

安いレンタカーを借りて

郊外の中古車屋さんに GO !

オーストラリアでは

中古車は

ユーズド カー

(=Used Car) や

セカンドハンド カー

(=Second Hand Car)と言います

 

日本車はオーストラリアでは

かなりの高級車感覚

「俺、マツダに乗ってるんだぜ」

「俺 スバル乗ってるもんね」

と超ドヤ顔で自慢される事も多く

汚〜い中古車であっても動くようなら

ひどい値落ちはしないのです。

私達が ネットで見つけたのは

ヨーロッパ車の中古でしたが

販売店は、日本のディーラー

もしかしたら日本人が担当してくれて

もしかしたら日本語で交渉出来る??

かも〜....という淡い期待も虚しく

普通に明るいオーストラリア人の

セールスマンさんでした。。。

英語で汗かきつつ質問をして

値段の交渉をしようにも

全く売りたい情熱も感じず...

「買いたいなら買えば-?」という態度

旦那さんがいるのは今日までです

今日中に決めてしまわないと...

「.....はい 買いたいです....」

すると、私達の担当者さんは

長い英語の契約書にサイン(署名)

をするように勧めて来ました。

 

こんな高額の契約書にサインするのは

初めてだったので、英語たどたどしい

アジア人2人、騙されてないか?💦

とドキドキしてしまい、じっくり

じ〜っくり契約書を読んでいると

「そんなの普通問題ないから

さっさとサインしていいよ〜」と

呆れられ笑われ、それでも不安で

読み続け(←明るいOZに騙されて来た人)

結局、英語で何もよく分からず....

(←日本語でもよく分からない人...)

.....しぶしぶ......ブルブル....

震える手でサイン致しました。。。

「何年か先に、この車を売る時は

またよろしくお願いしますね!」と

セールスマンに 釘を刺すように言うと

そのオーストラリア人のセールスマンは

驚いた顔をして「まさか!

僕もうここで 2年も働いてるんだよ。

今もう転職考えてるのにそんな先まで

ここで勤めてるはずないよ〜」と

まるでバカにされたかのように

憤慨するので、こちらもビックリ😵

オーストラリアでは”愛社精神”など

微塵もなく、2,3年で転職当たり前

転職するたびにグレードアップ

していくので、長期間同じ所で

働いている事は、全く褒められたもの

ではなく、逆に無能な人のように

思われてしまうという事に

カルチャーショックを覚えました。

とにかく、この担当者さんは今回

”売ったら終わり”の関係なのです

そんなセールスマン信用出来ず

全くもって ドキドキブルブル.....

でも、どこも一緒な感じでしたので

覚悟を決めて買うと決めました。

担当者は、お金を振り込んでくれたら

すぐ受け渡し準備しておくので

来週ここまで取りに来てね〜!と

あっさりしたもので、その日は

旦那の運転するレンタカーで

帰宅したのでありました。

 

さて、中古車受け取り当日...

旦那はお盆休みを終えて帰国して

しまっていたので、私が電車と

バスに乗って受け取りに行きました。

担当者は、鍵を渡し、簡単に

帰り道を教えてくれて「じゃ!」

と そこから1人でドキドキ

しながら、郊外の道へ

 

初めてのオーストラリアでの運転

ドッキドキ ブルブル....

でも、しばらく走ると ....ん?...

日本と全く同じ...左側通行...で

何もかも日本と同じ... 

なので ....んんん??

 

No Problem(ノープロブレーム)!?

楽し〜い♪

 

フンフフ〜ん♪とすっかりご機嫌で

景色を見ながらドライブを楽しむ程

気持ちよ〜く運転しておりました

さて高速道路に入ってぶっ飛ばそう♪

 

....と、その時「ブブブブブブ〜ッ!」

大きなクラクションを鳴らされ

ふと左を見ると、超巨大なトラックが

「ギャ〜🙀」

2車線あったはずの道路が

高速の合流口で1車線に減って

しまっていたのでした。。。

「聞いてないよ〜💦」

冷や汗をかき、命からがらウチまで

震えたまんま運転して帰りました。

「行きはヨイヨイ帰りは怖い...」

(↑行きは電車とバスです..)

 

そうこうしながらも 次の日から

大喜びで TAFE(専門学校)までドライブ

1時間半かけて通っていたのが

たったの20分程度で通学出来る

ようになり、TAFEの駐車場は

1日$3.50(約200円)とバス代よりも

激安で、随分と楽になったのでした。

夜、1人で寂しく待っている娘に

1秒でも早く帰ってあげたかったので

それが1番嬉しかったです。

 

しかしながら、数日走っていると

タイヤがキーキーと鳴るように。。。

日本人の修理工さんを探して行って見ると

タイヤはツルツル、ブレーキパッドは

もう擦り切れて薄々だよと言われ

「えー?!」っと驚きました。

中古車とはいえ、日本なら最低限の

メンテナンスはしてくれてる??

と思うのですが、こちらは

乗り捨てて行ったような車でも

何も手入れせず、外見だけチャチャっと

綺麗にして、売ってしまう事も

しばしばあるようでした。。。

それをチェックしなかったのは

私達の責任...今回、私達は

一応お店を構えたちゃんとした

ディーラーで 下取りに出された車

を買ったので まだマシな方で

ネットで個人売買の場合は もっと

リスクも大きくなりそうでした。

オーストラリアでは、自分で修理の

出来る腕に自信のある人が多いので

中古品のやりとりは、”安かろう悪かろう”

と暗黙の了解で DIY(Do It Yourself

=自分で直せるもん)というスタンスで

やりとりが盛んです。

全て自分の責任で、修理も自分なので

大抵のことは自分で修理してしまえるか?

もしくは、確かな修理工さんの知り合いに

すぐ頼めるか??が大切です。

もし、それがどちらも出来ないなら

高くても新車を買う方がいいかもです。

なぜなら、中古車でも日本と違い

売る時は高く売れるので

初期投資は少々お高くなりますが

損はしないと思います。

(ただワーホリや本当にお金がない時

とにかく安く車を手に入れたければ

知り合いのツテで買うことになりますが

そこでも信用できる人から購入

することをオススメ致します。)

 

ツルツルのタイヤと

薄々のブレーキパッドのまんま

エンジンブレーキを駆使したり

そろ〜りそろりと車を労わりつつも

この可愛いお年寄りの車のおかげで

私たち親子の生活圏は どんどん

広がっていったのでありました。