今日も朝から、分刻みでお客様がたくさん見えました。


しかも、BIGな方たちばかりで、途中、外線電話が何本も入っても「後でかけ直させていただきます」の伝言をお願いするほど。



そんな中、ずっと私の時間が空くのを待っていた男子学生が…。

約束もしていないし、ちょっと今日はムリ!

職員が「今日はけいこ先生、ずっとお客様で会えないよ」と伝えてくれたのですが、

「ちょっとでも会って直接自分の口から報告がしたい」とのこと。


ようやく来客の波が引き、ホッと時間の空いた夕方。

彼はまだ待っていました。

研究室に招き入れ、


「ごめんね。ずっと待っててくれたんでしょ。就職おめでとう!」とお祝いのことばをかけました。


そう、彼が言いたかったのは 

「おかげさまで就職が決まりました」

それだけなんです。


卒業式は終わったのに、彼は就職先の内定が出ていませんでした。


私は、事情があり小学校1年生の時から彼を知っています。

いろいろあったんです。

説明できないほど…。

その彼が、うちの大学に入学し、22歳になっていました。

「お祝いしてあげたいけど、何が良い?」と聴くと。

「何もいらないよ」

「そっか。じゃがんばってね」


帰り際に、彼が振り向いて


「いや、でも、お祝いしてくれるなら、先生と母さんと3人でごはんが食べたい」



涙が止まりません…。



世の中は、必ずしも善意だけでできてはおらず、理不尽なことも山のようにあります。

しかし、けれど、生きていて良かった。

頑張ってきて良かった。

負けないで良かった。

「先生」してて良かった…と思える一日の終わり。