【父親の愛情で世界一に】

某有名国立大学を卒業する息子が、さらに最先端の研究をしたいと、これまた超難関の大学院を受験するという。

普通なら国家公務員だろうが有名企業だろうがどこにでも就職はできる。

ここまで育てるのに大変だったろうに、父親は息子が望む進路を応援したいと、その試験対策のために遠方から私のところに彼を連れてきた。

「先生、なんとか合格するアドバイスをしてください」と。

たしか、大好物の“塩トマト”をいただいた。

もちろん私はAIやら人工知能やら専門外で全く(…でもないが)わからない。

ただ、どうプレゼンすれば合格するかくらいわかる。彼のプレゼン指導を2時間ほどした。

そして、数10倍の難解な試験を突破して彼は見事、最先端の院に進んだ。

それから2年。

昨日、研究者として世界で評価された彼は日本人としてたった一人、大きな賞をもらった。

 その喜びを直接伝えたいと私の講演先にまでかけつけてくれたのは父親だ。

 どんなにAIが発達して、世の中が変わっても、求められる力は「人間力」だ。

 それは、子どもが出会った全ての素晴らしい人間によって育まれるものだ。

 彼は、研究者としてではなく、若い企業に就職して「稼ぐ」そうだ。

 苦労をかけた両親に恩返しをするのだそうだ…。