母の入居していた特養には本当に感謝しかないんです。


母との関わりは在宅介護だけではなく、鬱状態から20年近くになるのね。


その約20年の期間で介護や医療で色々な方と関わってきました。

優しい言葉をかけてくれる方、介護者の負担を減らそうとしてくれる方、その方の立場で色々の協力をしてもらえたと思います。


でも、本当に私を楽にしてくれたのは特養の相談員さんでした。

介護を卒業して体が楽になり、手に負えないからと言われる不安がないので安心してお任せする事ができました。


介護職をしているので特養のやり方は簡単ではない事だしスタッフ全員の意識が同じ方向を向いていないとできない事だとわかっています。


母は強烈だったのでスタッフからは色々とマイナス報告があったと思います。でも、それを私の耳には入れずに現状をまとめてくれていました。


コロナでスタッフの皆さんと交流する事は叶いませんでしたが、会う機会のあるスタッフさん達は


「今まで1人で頑張ってきたのだから、これからは私達に任せて下さい。特養では何人かで対応しているので大丈夫」


「拒否をされたら無理には声かけしていません。嫌というのも〇〇さん(母)の意思だし、嫌な事をしないのが特養のやり方ですから」


という感じで言っていただけました。


私のこれまでの事を理解して、負担をかけない配慮をしてくれているのが伝わりました。

(母から攻撃されている面とか)


特養は無理強いしないという方針ですが、特に拒否の強い母には嫌にならない声かけをしてくれているようでした。

そのまま何もしないではなく、色々と形を変えて接してくれていたのも知っています。


これも仕事とはいえ簡単ではないです。

入居しているのは母だけではないですからね。


母のいたフロアのスタッフさん達を全員把握はしていませんが、共通の意識でケアしてくださっていたのはわかります。

大変だっただろうなぁと本当に感謝です。


母を迎えに行った日、夜の9時ごろだったのにスタッフさんが6人ほどで出迎えてくれました。

私服の方もいたので、出勤後に残ってくれていたのか、時間に合わせて来てくれたのか、、、


温かい日本茶とココアを用意してくれて、母と私と次女の時間を邪魔しないようにしてくれました。


葬儀を終えて荷物を取りに行った時は段ボールに荷物を詰めておいてくれて車まで運んでいただけました。


その時にも7.8人のスタッフの方が外まで出て来てくれて見送ってくださいました。


相談員さんは、迎えに行った次の日の朝に電話をくれました。


荷物を取りに行った日は電話対応中だったので直接の挨拶はできませんでしたが、夜に長文のメールをくれました。


相談員さんとは仕事と家族という関係でしたが、母の介護を共に戦う同士みたいな感覚でした。


相談員さんとの出会いがあって、特養に入居する事ができて、スタッフの皆さんにケアしていただいたからこそ安心できました。


お見送りしていただいたスタッフの皆さんには


「母は特養で過ごす事ができて幸せだったと思います。本当にありがとうございました」


と、短い言葉の中に感謝をいっぱいこめました。

ほぼ涙声になってしまいましたが、、、


母は精神科や有料施設などを数カ所経験しています。(姉と弟がそうしました)

精神科入院は仕方ないとしても、どこも長期で入院している場所ではないという印象でした。


施設も2箇所入居させていましたが、どちらもすぐに退去となっていました。


特養に入居した時には今までで一番精神的に不安定で攻撃性も増していました。

それでもイベントに参加できるようになったり、笑顔で写真に写っていたり、不満があるのは当然だけど母には居心地が良かったとも思います。


私と母を助けてくれて支えてくれた特養さんには本当に感謝です。


ありがとうございました!