仕事の基本は、PDCAサイクルを回していくことが成長につながり、成果につながるんだ、と新人の頃に教えてもらいました
新人の頃はよくわからず、計画を立てては、後は「とにかく実行あるのみ!」と言っては、計画なんて関係なくとにかく目の前の事に向かって行けばいい、なんて思って仕事をしていた時期もありました(PDDDD…のタイプでした)
だから、同じようなミスを繰り返したり、進捗が遅れているのに気づかず周りの人に迷惑をかけたりしてました
PDCAサイクルを回すためのポイントは色々とあり、1回では書ききれないぐらいにありますので、今回は振返り(CA)の部分を少し取り上げて考えていきます
まずは、振返りにおいては、計画を立って、やってみて、「結果はどうだったか?」「やってみたことはどうだったか?」と「結果」と「プロセス(行動)」を分けて振返る事が大事です
でも、結果だけを見て振返ってしまうと、
結果が出れば、「達成しました!」と嬉しい報告は出来ますね
それで飲みに連れて行ってもらおうものなら、お酒もおいしいです
ところが、上手くいったときほど、何で上手くいったのか?どんな行動をしたから上手くいったのかをしっかり振返らなくなってしまい、次は未達になってしまう、なんていうことはよくある話です
確かに、上手くいった時ほど「なぜ上手くいったのかわからない」ということも真実です
が、ビジネスにおいては、成功したことをいかに再現するか、という力も求められますので、上手くいったときこそ「なぜ、上手くいったのか」をしっかり掘り下げて、持論アウトプットすることが大切です
では、上手くいかなかった(未達だった)とき、どんな振返りをしているか?
①自分以外のもののせいにする
お客さんの都合が変わって…
他社が横やりを入れてきて…
〇〇部門にお願いはしてるんですが、なかなかやってくれなくて…
と、「私はちゃんとやってるんですが、状況がこうなので…」と周りのせいにしてしまい、自分自身を掘り下げなくなってしまう
②当初の計画との関連で振り返れない(結果、単なる「感想」になってしまう)
訪問件数がもう少し必要でした
課内でのコミュニケーションが足りてませんでした
つい目の前のことで一生懸命になってしまいました
と、なんとなく「これが出来ていませんでした」と反省っぽいことは言うんですが、「それって計画段階でそうしようと考えていたことかな?」と聞くと「いえ…計画には書いていません」となってしまう
③元々上位の計画がおかしかったから(目標が高すぎなんですよ)…と言う
これを言っちゃうのは、もう開き直りですね(笑)
④「できていない」のに「できている」と思ってあまり振返らない
達成率98%くらいだと、未達なのに「この厳しい状況で、高い目標に対して、98%まで出来たことは大したもんですよ」と心の中では思っているので、「まぁまぁ出来ている」と勘違いしてしまい、あまり振返らなくなる
⑤「すぐに他で取り返しますから・・・」という姿勢が強く、じっくり振り返らない
「次頑張って取り返します」「今度こそは」と気合を入れて話すことで、その場をやり過ごそうとしてしまい、何がまずかったのか、じっくり振り返ろうとしなくなる
といったことが、振返りの際によく見られる言動です
こういう振返りになっていると、C(チェック:計画とのギャップで行動を振返る)ことが甘くなるため、A(改善行動:次何やるか?)が今までと変わらない行動しかやらなくなってしまうため、PDCAが回らず、PDPDPD…(表面的に振返り、「次はこうします!」とPを言って、実行しては同じことを繰り返す…)となってしまうんです
今の時代、計画を立ててもその通りに進むものでもなければ、計画通りにはやったけど未達になる、ということもあります
それだけ変化が激しく、先を見通すことが難しいからこそ、「計画とは仮説である。だから、実行してその仮説を検証し、問題解決しながら行動を進化させていく、その過程で計画(仮説)を立てる力もつけていく」ことが私たちビジネスパーソンには求められています
皆さんのPDCAサイクルは、上手く回っていますか?
PPPPDPPPD…(計画ばかり考えて、少し動いてはまた計画を考えて…)
PDPDPDPD…(計画立ててはやってみて、振返らずに、次はこうしようと決めて動く…)
PDDDDDDD…(とにかく行動あるのみ!)
PDG(計画立ててやってみたけど…ごめんなさい!次は、頑張ります!)
なんてことにはなっていませんか?